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女性の活躍を妨げる「ガラスの天井」を破るのは、男性の仕事だ

MEN’S ROLE IN GENDER EQUALITY

2021年05月13日(木)11時57分
コリーン・アマーマン(ハーバード・ビジネススクール ジェンダー・イニシアチブ ディレクター)、ボリス・グロイスバーグ(ハーバード・ビジネススクール経営学教授)

もっとも多くの男性は、職場での男女の不平等を十分に認識しているようだ。ハーバード・ビジネススクールの学生新聞に掲載された19年の調査では、MBAを取得した男性は、不平等の深刻さを7段階で6(非常に大きな問題)と捉えている。同校の卒業生を対象に私たちが行った調査では、40%以上の男性が「男性であること」はキャリアに有利に働いていると思っている。

ただし男性にしてみれば、自分たちが率先して問題の解決を目指すべきなのか、それとも女性が率先して行動できるように自分たちは一歩引くべきなのか、という疑問は当然あるだろう。このような不安感は、男性が女性を擁護する際の「心理的な立場」に関係している。男女差別の問題への取り組みを支持する男性でも、男女の平等を主張する側に自分たちが加わるべきではないと感じるかもしれない。

男性が声を上げにくい心理

職場の男女共同参画の推進に関する一連の研究によると、男性の関与が少ない理由の1つは、ジェンダー問題で発言することは自分の役割ではないと感じているからだ。

一方で、これらの研究はさらに重要なことを明らかにしている。男女平等が男性にとって持つ意味を話し合い、そうした取り組みにおける男性の役割の重要性を強調するだけで、彼らの心理的な立場を変えることができるというのだ。企業や個人が男女平等の促進を集団の重要課題と位置付ければ、男性は推進に参加する社会的な力を得る。

男性の参加にはさまざまな形があり、彼らの声や行動は多くの場面で変化をもたらす。男性が育児休暇を最大限に活用し、他の人にも取得を奨励するだけでも、育児に関する男女の硬直した役割分担を打ち破ることができる。そうした役割分担への期待が女性の選択を制限している。

偏見のある考えや発言に堂々と異議を唱えることは、女性と男性の双方に向けて、自分は同僚女性の尊厳と公正な扱いを支持するというメッセージになる。男性の声は強力で、壊れたシステムを修正できる現実的な力がある。男性は非常に多くの指導的役割を担っているため、雇用や報酬、昇進などのプロセスで偏見をなくす大きな機会をつくり出せる。

男性が積極的に参加することによって、男女平等の取り組みは飛躍的に加速し、女性を苦しめてきたガラスの天井を完全に打ち破ることができるだろう。

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