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今年は海やプールで泳いでもいいのか?──検証

How Risky Is Swimming?

2020年06月25日(木)16時30分
シャノン・パラス

プールも海もそのリスクは他のアウトドアレジャーと同じ JCHIZHE/ISTOCK

<水中での感染リスクは低いが、密集や人との接触で感染する可能性はある>

気温の急上昇とともに、泳ぎに行きたい気分も高まるもの。でも、新型コロナウイルスのワクチンが普及するまで、水遊び、特にプールは他の娯楽と同様に自粛すべきなのだろうか?リスクを検証してみよう。

■プールで新型コロナウイルスに感染する?

可能性はあるが、その主な理由は、大勢の人が密集し、トイレもラウンジの椅子も共用だからだ。プールでは思いがけず体がぶ つかることも多いし、マスクも着けっぱなしではいられない。だが米疾病対策センター(CDC)が提言する「水場」対策は、公園など屋外での対策とほとんど同じ。手洗いの徹底、社会的距離の確保、共用品の表面を使うたびにきれいにする、などだ。つまり、プールのリスクは基本的に、他の屋外遊びと変わらない。

■ウイルスが水中を漂って感染する可能性は?

ほとんどない。CDCによれば「プールや風呂、水遊び場の水を通じて新型コロナウイルスが広がる証拠はない」。それに専門誌ウオーター・リサーチに発表された論文によれば、このウイルスは概して塩素中では活動が弱まるようだ。

■湖や海は安全?

湖や海の水には塩素が含まれていないが、ロサンゼルス・タイムズ紙で複数の専門家が説明していたとおり、これらの場所の 感染リスクは低い。水中を漂い生き残っているウイルスがあったとしても、かなり薄まっている。人の密集度合いから言えば、ビーチや湖のほうがプールよりましだ。

■結論として、泳ぎに行っても大丈夫?

これまでに分かっている情報から考えれば、水に入ること自体は安全。だが水中での危険性を示す新たな情報が出てこないとも限らない。一番安全なのは外出しないか、外出しても他人と近づく場所を避けること。水の中であろうと外であろうと。

■ビーチやプールを閉鎖しないのはなぜ?

一律に禁止することには弊害もあり得るから。ただ、自宅の庭で家庭用プールを楽しめるなら、そのほうが安心なのは間違いない。


© 2020, The Slate Group


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