最新記事

フード

まずは食べること! 各国シェフの日々を彩るヘルシーな家庭料理

Cooking During the Pandemic

2020年05月27日(水)17時10分
ニューズウィーク日本版編集部

M_a_y_a-iStock

<家で手軽においしい食事を楽しむため、ストックすべき食材とおすすめ料理をプロが伝授>

「まずは食べること。ほかの全てはその後でいい」。著名なフードライターの故M・F・K・フィッシャーはそう言った。もっとも今は食べる以外に大してすることがない。巣ごもりの今、ヘルシーな食生活を送るにはどうすればいいのか。世界各国のシェフやフードライターに、どんな食材をストックしてどんな料理を作っているか、本誌デービッド・ファーリーが聞いた。


NW_SGR_01.jpg

ANGELA BROWN

1.アンジェラ・ブラウン(カンボジアのラッフルズ・グランドホテル・ダンコールのエグゼクティブシェフ)

パスタは長期保存できるのでこんなときは重宝する。オイスターソースやチリを入れるなど、いろいろアレンジできる。加工肉とチーズ入りの冷製パスタサラダもおすすめ。

チョコレートは大量に備蓄している。溶かして地元産のバナナを漬けて食べるのが好き。生のバナナが手に入らないなら乾燥バナナでもいい。


NW_SGR_02.jpg

PANCHO GARRISON

2.パンチョ・ガリソン(イタリア中部カルカータのラ・グロッタ・デイ・ジェルモーリのオーナーシェフ)

パートナーのマリオがキッチンで腕を振るっている。幸いにも新鮮な有機栽培の野菜が手に入る。近くの町でセネガル移民のグループが育て、週に1度届けてくれるのだ。

この時期によく食べるのは、定番のポレンタ(イタリア風トウモロコシ粥)。トマトソースをかけたり、オーブンで焼き目を付けてリフライドビーンズ(煮た豆をつぶして炒めたもの)を添えたりする。

備蓄したいのは、手頃な価格の上質なワイン、コーヒー、オリーブオイル、揚げ油、米、パスタ、ナッツや種子、ドライフルーツ、それに大量のオレンジとレモン。これはフレッシュジュース用だ。「1日1個のりんごを食べれば医者いらず」ということわざを実行してみるのもいい。

幻覚キノコが手に入るなら少々隠し持っておくこと。感染した場合に備えて、死がそれほど怖くならないように。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

プーチン大統領、トランプ氏にクリスマスメッセージ=

ワールド

ローマ教皇レオ14世、初のクリスマス説教 ガザの惨

ワールド

中国、米が中印関係改善を妨害と非難

ワールド

中国、TikTok売却でバランスの取れた解決策望む
あわせて読みたい

RANKING

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    「これからは女王の時代」...ヨーロッパ王室の6人の…

  • 3

    自殺に失敗し顔を失った少女の願い――「何が起きても…

  • 4

    2100年に人間の姿はこうなる? 3Dイメージが公開

  • 5

    世界が絶賛するソリスト、田中彩子に学ぶ「世界で輝…

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    女性の胎内で育てる必要はなくなる? ロボットが胚…

  • 3

    2100年に人間の姿はこうなる? 3Dイメージが公開

  • 4

    アメリカ日本食ブームの立役者、ロッキー青木の財産…

  • 5

    アジア系男性は「恋愛の序列の最下層」──リアルもオ…

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    「恐ろしい」...キャサリン妃のウェディングドレスに…

  • 3

    女性の胎内で育てる必要はなくなる? ロボットが胚…

  • 4

    ハリウッド大注目の映画監督「HIKARI」とは? 「アイ…

  • 5

    2100年に人間の姿はこうなる? 3Dイメージが公開

MAGAZINE

LATEST ISSUE

特集:ISSUES 2026

特集:ISSUES 2026

2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン