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進化する美容整形アプリ 中国の女性たちはスマホから「顔を変える」

2020年03月24日(火)16時40分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

スマホからアレンジしたらあとは病院のベッドに横たわるだけ Girl City-YouTubeより

<2023年には世界一の美容整形大国に成長する見通しの中国。いま、整形を希望する人の「目標」は変わりつつある>

アプリで融資も可能に

整形手術を受ける中国人が急増している。米国の調査会社フロスト&サリバンによると、施術経験者は2014年の約700万人から2017年には1,630万人へと、わずか3年間で倍増した。特に若い女性の手術経験者の多さが中国の大きな特徴で、30歳未満の女性が全体のわずか6%に満たない米国に比べ、中国では26歳未満の女性が過半数に達しているという。

中国人女性の整形に対するハードルを下げているのは、手術を受けるまでの手軽さにある。いまの顔が手術後にはどのように変わっているか。信頼できる病院をどうすれば予約できるのか。予算が足りないけどお金を借りることは可能なのか――。中国では、これらの疑問をスマートフォンのアプリで解決できる仕組みが出来上がっており、家にいながら、病院のベッドに横たわるまでの準備をすべて整えることができる。

いま人気を集めているアプリは「更美(GengMei)」と「新氧(So Young)」だ。GengMeiの利用者は3,600万人に達し、2万件近い病院が登録されている。利用者の容貌を分析した上で、自分がどのように変わるかを確認でき、病院の予約も可能だ。費用が足りない場合は、アリペイを通じた融資サービスも提供している。一方のSo Youngには約6,000件の病院が登録され、月間利用者は247万人。内容はGengMeiとほぼ同じで、中国のIT大手テンセント(騰訊)が出資している。

何が整形に駆り立てるのか

手軽なアプリが存在する背景には、整形を望む女性が多いという中国の現実がある。香港大学でジェンダーを専攻するブレンダ・アレグレ(Brenda Alegre)講師は、「女性は容貌次第で就職や結婚で有利になる」という「男尊女卑の中国社会」が女性に整形を促す要因になっていると指摘した。

写真投稿アプリなどの普及も影響しているようだ。自分が理想とする容姿を持った人たちが充実した生活を送っている様子を目にする機会が増え、「だったら私も整形で生まれ変わろう」という考えが広まっていることも、整形へのハードルを下げているという。

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