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中年期の経済的失望に更年期...その先の女の人生って? 新著発表の『SATC』原作者インタビュー

Sex in the City, Again

2019年09月24日(火)19時30分
ニーナ・バーリー

ドラマの中の「私」は、8年か10年くらい前、今の道のりに踏み出した頃の私になると思う。キャストについては何も知らないし、予想する気もない。誰が主役を演じるとしても満足よ。

──『SATC』に取って代わる作品として、より若い世代の女性を描く『ブロード・シティ』や『フリーバッグ』などのコメディードラマをどう思う? お気に入りはある?

『フリーバッグ』は大好きだけど、『SATC』的な作品という印象は全くない。

『SATC』の成功で、エンターテインメント業界が「複雑な 女性が主人公の作品でもヒットするし、カネを稼げる」と考えるようになったんだと思う。正直なところ、彼らが気に掛けるのは収益だけだから。

多くの若い女性がさまざまなやり方で自分を表現している番組はたくさんある。それは本当に素晴らしい。そのうち、特に注目している作品があるかと聞かれれば、答えはノー。でもそれは単に、私がネットフリックスをあまり見ないせい。

──「イッキ見」はしない?

しない。夜に時間があるときは大抵、読書をしている。

──いま読んでいるのは?

ジョアン・ラモスの『ファーム』。とても興味深い小説で、代理母ビジネスをテーマにしている。代理母になる女性は全員、スパのような場所に滞在するのだけど、もちろんそこから出ることはできない。

──最近のサイン会ではどんな質問を受ける? あるいは、最も頻繁に耳にする話題は?

ミスター・ビッグ(『SATC』の主人公キャリーの恋人) は実在したのかと、いつも聞かれる。そう、実在した。

SATC04.jpg

ミスター・ビッグのモデルとされるヴォーグ元発行人のロン・ガロッティ EUGENE GOLOGURSKY/ GETTY IMAGES FOR EAST HAMPTON LIBRARY

『SATC』が人生のある時期を乗り越える助けになってくれた、という話を何度も聞いてきた。ファンの女性たちには常に感銘を受ける。頭が良くて、前向きで。きちんと生きていて、疑問を持っていて、話は分かるし、ユーモアも理解する。

──新著では「ロシア製フェースクリーム詐欺」で4000ドルを失った経緯を書いている。60歳になって美容法は変わった?

90年代にヴォーグ誌で仕事をしていた頃、いろんな美容法を自分で試して、その体験を記事にしていた。コラーゲン注入は登場したての90年代前半に唇にやってみたけど、そのときはいいと思わなかった。それから、たぶん40歳前後になってボトックスをやった。

ボトックスやフィラー(注入剤)に抵抗感はない。60歳の今は美容整形にも抵抗感はない。だけど手術は高額だから、今すぐにはやらないけれど。

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