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学ぶ力を伸ばすには? 赤ちゃんの脳は豊かな愛情があってこそ「学習脳」に発達する

Plant the Seed, Water the Soil

2019年04月12日(金)12時00分
デボラ・ホジソン

体幹を鍛え、四肢を伸び伸び動かす機会が多ければ、生後9週目に入る頃には腕や脚の運動制御能力がぐっと上がる。視力もアップし、顔から30センチ離れたところでゆっくりと左右に動く対象を目で追えるようにもなっているはずだ。

笑い掛けると、笑い返すようになるのもこの頃だ。親にとってかわいくてたまらない笑顔は、神経細胞の成熟や社交性の発達の重要な証しでもある。

とはいえ全ての成長の段階と同じく、個人差は大きいと、シカゴ大学幼児学習・発達研究所のアマンダ・ウッドワード所長は指摘する。「目安どおりでないからといってパニックにならないで。ただ、いつまでも笑顔が出ないなら医師に相談してほしい」

発達の専門家によれば、次のヤマは生後4カ月。より上手に手指を動かせるようになり、物をつかむ動作が可能になる。とはいえ、これは簡単なことではない。つかめない場合はしばらく待ってみよう。対象を見て、目をそらしてまた見るという行動を繰り返しているうちにつかめるようになることもある。

肝心なのはイライラせずに待つことだと、シコは言う。「何度もトライさせて、たくさん励ますことが必要だ」

この月齢になると、子供は心理学者が「物の永続性」と呼ぶものを理解し始める。手やタオルで隠しても、その向こう側の人や物はそこに存在し続けるという概念だ。「いないいないバア」に喜び、笑い声を上げる。これが交互に話す会話のスキルにもつながっていく。

個性のあるハイハイの形

首と肩に筋肉がつき、うつぶせに寝ているときも頭を持ち上げられるようになる。5カ月にもなると、手を突いて体を起こせるようになる子も少なくない。すると視界が広がり、周囲の人との関わりが活発になり、そこから学ぶことも増えていく。

生後6カ月になると、たいていの子は上半身を起こせるようになる。このとき、大人が支えながらお座りの姿勢をさせてあげると、やがて自分でお座りができるようになる。そうなれば次はハイハイだ。

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トレーニング 腹ばいにして過ごさせる「タミ―タイム」は体幹を鍛える効果的な方法
EKATERINA POKROVSKY/SHUTTERSTOCK

実は、ハイハイの形は子供によってかなり違う。匍ほ匐ふく前進のような「ずりばい」で、ものすごいスピードを出せる子もいれば、カニのように左右に動く子もいる。活発に体を動かしているなら、典型的なハイハイでなくても気にする必要はないと、専門家は言う。

ただし、もし明らかに左右非対称のハイハイをしているなら、念のため医者に知らせておくといいだろう。ごくまれに神経学的な問題を示している場合があるからだ。また、動き回れるようになると触ってほしくない危険なものにも触れるようになるから、大人は注意が必要だ。

好奇心に導かれるままに動き回り、何かに触り、場合によっては口に入れるのは、子供にとって最高の学習方法だ。この時期は自分で食べる訓練を始めるいいタイミングでもある。スティック状に切ったパンなど、赤ちゃんが簡単につかみ、口に運べるものを用意してみよう。

生後8カ月になると、物を左右の手に持ち変えることができるようになる。これは右脳と左脳の連携が取れてきたことを意味する重要な発達だ。大人が積極的にサポートしたり、励ましたりして練習するチャンスをつくってあげるといいだろう。

心理面ではこの頃、愛着のある物(または人)から離れると泣きだす「分離不安」を示す子もいる。これは認知能力の発達の副作用で心配する必要はない。

10カ月になるとつかまり立ちができる子も出てくる。手の指を器用に動かし、リモコンを押すといった細かな動作もできるようになる。

簡単な言葉を口にするようになるのもこの頃だ。記念すべき最初の言葉がパパを意味する「ダダ」で、ママをがっかりさせるケースも多いが。

【参考記事】赤ちゃんは痛みを感じない、と30年前まで考えられていた

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