最新記事

ヘルス

まぶたの日焼け止め塗り忘れにご用心! 英で最も多い皮膚がんはまぶたに

2019年04月08日(月)18時00分
松丸さとみ

さらに、塗り忘れる可能性が高いまぶただけを見ると、日焼け止め剤の場合はまぶたの14%を塗りそこなっていたが、乳液タイプは塗りそこなった部分が21%に達していた。リバプール大学の発表文によると、まぶたは皮膚がんが最も発生しやすい場所だ。

インディペンデント紙は、まぶたが太陽の光を過剰に浴びると、「基底細胞がん」につながる恐れがあるとしている。基底細胞がんは英国では最もよく見られるタイプの皮膚がんだという。

UVブロック効果のあるサングラスを活用しよう

研究チームによるとさらに、実験参加者が乳液タイプを塗る時には、日焼け止め剤ほど重ね塗りしなかったことが分かったという。つまり、重ね塗りをあまりしない乳液タイプの方が日焼け止めの効果が薄くなる。

「自分がどれほどうまく塗ったと思うか」との問いには、日焼け止め剤の場合は90%の人が「うまく塗れた」と答え、実際にどれだけ塗れたかの画像(前述の特殊なカメラで撮ったもの)を見せられると、この答えは42%に低下した。また乳液タイプの場合も、写真を見る前と見た後では85%から38%に低下した。つまり「うまく塗れていると思っても実際はきちんと塗れていない」ことを示している。

調査チームのオースチン・マコーミック氏は、「日焼け止め剤でも乳液タイプでも、目の周り、特に鼻の近くは忘れがちです」と説明する。「UVブロック効果のあるサングラスなど、日焼け止め以外でもまぶたを紫外線から守る方法を考えた方がいいでしょう。乳液タイプだと日焼け止め剤と比べしっかり塗れていないようなので、太陽の光を長時間浴びるような場合は、従来型の日焼け止め剤を使うことをお勧めします」と話している。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

英国王夫妻、トランプ米大統領夫妻をウィンザー城で出

ビジネス

三井住友FG、印イエス銀株の取得を完了 持分24.

ビジネス

ドイツ銀、2026年の金価格予想を4000ドルに引

ワールド

習国家主席のAPEC出席を協議へ、韓国外相が訪中
あわせて読みたい

RANKING

  • 1

    エリザベス女王が「誰にも言えなかった」...メーガン…

  • 2

    「結婚に反対」だった?...カミラ夫人とエリザベス女…

  • 3

    カミラ王妃が「メーガン妃の結婚」について語ったこ…

  • 4

    日本人の自己肯定感は本当に低いのか?

  • 5

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 1

    「高慢な態度に失望」...エリザベス女王とヘンリー王…

  • 2

    「結婚に反対」だった?...カミラ夫人とエリザベス女…

  • 3

    エリザベス女王が「誰にも言えなかった」...メーガン…

  • 4

    やはり「泣かせた」のはキャサリン妃でなく、メーガ…

  • 5

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 1

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 2

    女性の胎内で育てる必要はなくなる? ロボットが胚…

  • 3

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 4

    アメリカ日本食ブームの立役者、ロッキー青木の財産…

  • 5

    「結婚に反対」だった?...カミラ夫人とエリザベス女…

MAGAZINE

LATEST ISSUE

特集:世界が尊敬する日本の小説36

特集:世界が尊敬する日本の小説36

2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは