英でスカート内盗撮を処罰する法律が施行、昨年は98件、7〜70歳が被害に
「自分もされた、というメッセージを何百通も受け取った」CribbVisuals-iStock
<イングランドとウェールズで4月12日、「スカート内の盗撮」を処罰する法律が施行された。2017年にイベント会場で盗撮された女性がロビー活動を始めたことが実を結んだ>
最長2年の禁固刑も
イングランドとウェールズで4月12日、「スカート内の盗撮」を処罰する法律が施行された。スカートの中を盗撮する行為について、英国内で性犯罪として処罰の対象としていたのはこれまでスコットランドのみで、イングランドとウェールズでは具体的な法律が存在していなかった(なお、北アイルランドでは現在も存在していない)。
イングランドとウェールズでは、スカート内の盗撮は嫌がらせ行為として罰せられていた。しかし英ガーディアン紙によると、ライターのジーナ・マーティンさんが、2017年に自身がイベント会場でスカート内を盗撮されたことをきっかけに、スカート内盗撮を取り締まる法律の制定を呼びかけるロビー活動を始めた。今回の法制化は、マーティンさんの働きかけが実を結んだものだ。
マーティンさんは、「1年半の活動中、自分もされた、というメッセージを何百通も受け取った」と同紙に述べている。また、スカート内の盗撮に関する届出が増えたのは、被害者がマーティンさんの活動に勇気付けられて届け出るようになった結果だと思うとも話した。
今回イングランドとウェールズで施行された法律は「Voyeurism Act」と名付けられ、性犯罪法に追加された。Voyeurismとは日本語で「窃視症(せっししょう)」などと呼ばれるもので、のぞき見などで性的な満足感を得ることだ。英国政府の法律データベース・サイトによると、新しい法律のもとでスカート内盗撮が有罪になった場合、最長で2年の禁固刑となる可能性がある。
被害者は7〜70歳、教師に盗撮された生徒も
ガーディアンなどによると、イングランドとウェールズにある43の警察組織のうち、2018年にスカート内盗撮の被害届を記録していたのは25組織あり、2015年4月〜2017年4月の15組織から増加した。届出数も、2015年4月〜2017年4月の78件から2018年は94件に増えたという。このデータは、英通信社プレス・アソシエーションが「情報公開法」に基づき、イングランドとウェールズの警察組織から入手したものだ。
しかしイングランドとウェールズの中で最も大きな警察組織であるロンドン警視庁とウェストミッドランズ警察は数値を公開しなかったため、実際の被害はもっと多いと考えられている。
被害者の年齢は7〜70歳と幅広く、多くのケースで加害者は男性、被害者は女性だった。英インディペンデント紙によると、14歳の女子生徒が教室で教師から被害に遭ったケースもあった。他にも、店舗内、職場、道ばたなどさまざまな場所で盗撮が行われたが、刑事犯罪として成立したのはわずかひと握りだったという。
なお、2018年4月に日本人男性がロンドンの地下鉄駅で女性のスカート内を撮影して逮捕された事件があったが、今年2月に罰金2000ポンド(約30万円)の支払命令が出された。ただしこれは今回の法律制定前だったため、性犯罪としてではなく公序良俗に反するとして処罰されている(デイリーメール)。
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