最新記事

お金

夫と死別し投資の大切さを啓蒙──美人ブロガーが明かす、ミレニアル女性のための「正しい投資」ガイド

2019年01月18日(金)17時10分
西川彩奈(フランス在住ジャーナリスト)

【パッシブ運用を成功させるためのアドバイス】
・ロボアドバイザーに頼る

一番シンプルな方法は前述のロボアドバイザーを使用すること。次に、低価格のネット証券会社を利用する方法だ。

・インデックスファンドとETF(上場投資信託)を組み合わせたポートフォリオを作成
インデックスファンドとETFは、特定のインデックスの動きに連動した値動きをする。どちらも比較的ローリスクだ。

・分散をする
パッシブ運用は分散が大切。例えば地域(アメリカ、日本、欧州など)、会社の規模など分散させる。

・長期スタンスで投資
長期間続けるほど、成果がみえると言われている。

・分配金の再投資
パッシブ運用で積み立てる場合、分配金を受け取らずに自動的に再投資すること。

【参考記事】お金持ちになりたいなら、節約・貯金してはいけない

不動産投資にはリートを

不動産投資に関しては、アイシャ氏は物件を購入するよりも、リート(不動産投資信託)を勧める。個人投資家の不動産購入には(1)資産が一つの商品に集中することのリスク、(2)複雑な法律、税制、(3)株などのようにシンプルに売ることができないという難点があるからだ。一方でリートは、証券取引所に上場され、不動産投資法人が物件で得た収入を投資家に分配する仕組みだ。

リートが勧められる理由は(1)比較的安く投資することができる(2)複雑な物件の法律を考慮しなくていいため、海外にも分散して投資ができる、(3)株式市場で売買されているため、自由に売り買いができることなどだ。

また、アイシャ氏はセクター別のリートに投資をしている。例えば、今後の高齢化社会の傾向を考慮し、アメリカや日本のヘルスケア施設主体型のリートを購入。同様にIT社会の中で需要が高まるデータセンターのリートを買った。

アイシャ氏は「女性の幸福には経済的自立があってこそ」と信じている。「もし正しく投資をしたら、『山あり谷あり』の人生を、安定した心で乗り越えられる」

【参考記事】「投資家パックン」と読み解く、2019年世界経済の新潮流

〔取材協力〕
アイシャ・ヴァン・デ・ピール氏
投資ブロガーとして、ミレニアル世代の女性が「より良く生きる」ためのアドバイスを発信。ドバイ、アムステルダム、ニューヨーク、ロンドンなどの不動産投資業界で10年以上のキャリアを積む。現在はスイス拠点の不動産プライベート・エクイティ「Aventicum Capital Management」、ヴァイス・プレジデントを務める。


ayananishikawa-01.jpg[執筆者]
西川彩奈
フランス在住ジャーナリスト。1988年、大阪生まれ。2014年よりフランスを拠点に、欧州社会のレポートやインタビュー記事の執筆活動に携わる。過去には、アラブ首長国連邦とイタリアに在住した経験があり、中東、欧州の各地を旅して現地社会への知見を深めることが趣味。女性のキャリアなどについて、女性誌『コスモポリタン』などに寄稿。パリ政治学院の生徒が運営する難民支援グループに所属し、ヨーロッパの難民問題に関する取材プロジェクトなども行う。日仏プレス協会(Association de Presse France-Japon)のメンバー。
Ayana.nishikawa@gmail.com

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ロシア、ウクライナに大規模空爆 ポーランドがスクラ

ワールド

ロ朝首脳会談始まる、北朝鮮のロシア派兵にプーチン大

ワールド

台湾総統、強権的な指導者崇拝を批判 中国軍事パレー

ワールド

セルビアはロシアとの協力関係の改善望む=ブチッチ大
あわせて読みたい

RANKING

  • 1

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 2

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 3

    なぜ女性の「ボディヘア」はいまだタブーなのか?...…

  • 4

    レザーパンツで「女性特有の感染症リスク」が増加...…

  • 5

    女性の胎内で育てる必要はなくなる? ロボットが胚…

  • 1

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 2

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 3

    女性の胎内で育てる必要はなくなる? ロボットが胚…

  • 4

    なぜ女性の「ボディヘア」はいまだタブーなのか?...…

  • 5

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

  • 1

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 2

    女性の胎内で育てる必要はなくなる? ロボットが胚…

  • 3

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 4

    やはり「泣かせた」のはキャサリン妃でなく、メーガ…

  • 5

    なぜ女性の「ボディヘア」はいまだタブーなのか?...…

MAGAZINE

LATEST ISSUE

特集:豪ワーホリ残酷物語

特集:豪ワーホリ残酷物語

2025年9月 9日号(9/ 2発売)

円安の日本から「出稼ぎ」に行く時代──オーストラリアで搾取される若者たちの実態は