最新記事

中国

現代だからこそ! 5歳で迷子になった女性が13年経て帰宅

2018年07月06日(金)17時30分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

CGTN-YouTubeより

<迷子になったのは理解しているのに説明できなかった。方言しか分からない女の子はアメリカの養親に引き取られ...>

アメリカに住むカイリー・バウワーズは5歳までは確かに「リョウ・ジンラン」だった。名前が変わったのには理由がある。中国広東省中山市で迷子になった彼女は、家族の待つ家に帰ることができず養子に出されたアメリカで18歳を迎えた。

方言が災いして...

南方日報によると、カイリー(リョウ・ジンラン)は迷子になった日、ひとりぼっちで橋に立っているところを老婦人に連れられ警察に行った。カイリーは当時のことを鮮明に覚えていて、対応に当たった警察官が話す言葉が理解できなかったそうだ。彼女は広東省雷州市の方言しか喋ることができなかったために、自分が迷子だということを伝えることができなかったのだ。

彼女は中山市の福祉施設に預けられ、チュン・フェンミンという名前を与えられた。2年間の施設生活を経て、その後中国国内の里親の元で3年間過ごした。そして12歳の時にアメリカ人カップルの元に養子として迎えられ、大学入学を控える歳にまで成長した。

アメリカ人の育ての親の元で幸せに育ったカイリーだったが、心にはずっと「私は家族に捨てられたのではなく迷子だった」と確信を持っていたという。すると養父母は、中国の福祉施設と連絡を取り続けるよう勧め、カイリーの本当の家族探しを応援。それでも、1番の手掛かりになるはずのカイリーの記憶はとても漠然としたもので、家族についてはっきり覚えているのは「裕福な家庭ではない」「自分が2番目の子供」の2つだけだった。

「私は捨て子じゃない」、確信して探し続けた

一方カイリーの本当の家族は、突然失踪した幼い娘の行方を血眼になって捜していた。父リョウ・ファと母ウー・チンメイは、娘の帰りを信じ、兄妹の勉強机の横にカイリー(リョウ・ジンラン)のための椅子を常に用意していたという。

カイリーが迷子になったのは2005年。一家は広東省仏山市に住んでいたが、カイリーは一時的に中山市に住む叔父の家に預けられており、そこから1人で自宅に帰る途中で道に迷った。この叔父はショックと責任を感じ、カイリーが「いつか戻るかもしれない」と望みを持って、同じ家に住み続けていた。

ニュース速報

ワールド

EU離脱巡る合意に向け85─90%進展=英内閣府担

ビジネス

NAFTA再交渉、3カ国協定前提にバランスよく維持

ワールド

イタリア政府、成長促進へ財政赤字拡大を検討=ディマ

ワールド

焦点:安倍氏3選後の課題は対米自動車問題、金融から

RANKING

  • 1

    現代だからこそ! 5歳で迷子になった女性が13年経て…

  • 2

    ワイングラスのサイズ、3世紀で7倍になっていた!

  • 3

    磁石でワインの味が大幅改善!? 気になるテイステ…

  • 4

    絶対に手を出さないで――死に追い込むゲーム『モモ自…

  • 5

    北欧から新しい「ヒュッゲ」のすすめ──ホームパーテ…

  • 1

    現代だからこそ! 5歳で迷子になった女性が13年経て…

  • 2

    エリザベス女王の従弟が英国王室初の同性婚へ 実娘…

  • 3

    絶対に手を出さないで――死に追い込むゲーム『モモ自…

  • 4

    ウィリアム王子のヒーロー、ナチスからユダヤ人家族…

  • 5

    知らない人とパジャマでハグ!? 密かにブーム広が…

  • 1

    絶対に手を出さないで――死に追い込むゲーム『モモ自…

  • 2

    自殺に失敗し顔を失った少女の願い――「何が起きても…

  • 3

    現代だからこそ! 5歳で迷子になった女性が13年経て…

  • 4

    良かれと思ったレイプ防止策、逆に女性への攻撃性を…

  • 5

    異例の熱波と水不足が続くインドで、女性が水を飲ま…

MAGAZINE

LATEST ISSUE

特集:リーマンショック10年 危機がまた来る

2018-9・25号(9/19発売)

貿易戦争、新興国の通貨急落、緩和バブル崩壊...... 世界経済を直撃した未曽有の危機が再び人類を襲う日

MOOK

ニューズウィーク日本版

ニューズウィーク日本版特別編集 レゴのすべて

絶賛発売中!