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米人種問題

黒人射殺事件を引き起こした「利益追求型」警察

2014年8月19日(火)15時27分
ジョーダン・ワイスマン

 警官に射殺された黒人青年マイケル・ブラウンは事件当時、スピード違反で職務質問を受けたわけではない。だが地域住民と、本来は彼らを守るために報酬を得ている警官たちとの関係が毒されているという意味でこの問題は注目に値する。

 ある意味でこれは「資産没収制度」の1つと見ることができる。犯罪に関わる資産を州政府や連邦政府が没収することを可能にするものだが、「営利目的型」警察を生み出すとの批判も多い。司法省がより多くの罰金の徴収が期待できる麻薬犯罪の取り締まりに力を注ぎたがるのと同じように、地方の警察署には交通違反の取り締まりを強化する動機がある。

 ニューヨーク・タイムズ紙でスミスは問題の解決法として、細かく分断されている自治体と中心都市であるセントルイス市の再統合を提唱している。そうすればファーガソンの黒人社会により強い政治力と、警察からより良い待遇を受けるよう要求する力を与えることができるというのだ。

 ファーガソンの住民は3分の2が黒人だが、役人や警官はほとんどが白人に占められている。黒人の住民たちは若く、貧しく、多くが一時的に滞在する労働者なので、選挙で黒人候補に票を集めるのが難しいのが原因だ。

 一方でセントルイス市では、黒人住民たちはより団結した組織を形成し、より強い影響力を持っている。ファーガソンの事件によって浮き彫りになった問題は多いが、利益を優先する警察機関の問題もここに加えられるべきだろう。

© 2014, Slate

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