6G開発競争が世界の行方を決める
FORGET G7, THINK 6G
新技術が披露されたMWCでは、次世代通信規格に注目が BRUNA CASASーREUTERS
次世代通信規格6Gの技術開発競争の覇者は誰か──。3月2~5日、スペインのバルセロナで世界最大級の通信関連見本市、モバイル・ワールド・コングレス(MWC)が開催されたなか、大きな問いが浮上している。
現代の経済や安全保障体制、民主的統治が依存度を増す重大インフラの支配者は、次世代モバイル技術によって決まる。現在、6Gの技術規格は交渉段階で、2028年までに技術仕様が確定し、実用化は30年前後になる見込みだ。6Gの在り方を決定付ける存在になれば、今後数十年にわたる経済的・戦略的優位を手にすることになる。
6G開発競争は5Gの場合より早く始まっている。さらに、その次元はより深い。問われているのは供給者ではなく、技術設計そのものだ。6G無線通信技術ではネットワークの基本設計に、AI(人工知能)や先進コンピューティングが直接的に組み込まれ、大規模な自動化が可能になるとみられる。無数の接続デバイスとネットワークそれ自体が、ユビキタスセンサーやAIレイヤーとして機能するなら、設計上の脆弱性がシステム全体を揺るがしかねない。
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