見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからくりとリスク

China’s Humanoid Robot Boom: What To Know

2026年2月25日(水)20時22分
マイカ・マッカートニー、ディディ・キルステン・タトロウ(本誌米国版・国際問題担当)

投資家は、中国のヒト型ロボット市場の販売拡大に賭けている。米投資銀行モルガン・スタンレーは、中国のヒト型ロボット販売台数が今年2万8000台に達すると予測しており、これは同行の従来予想の2倍以上にあたる。

華やかな演出とはいえ、台本通りのカンフーは、ロボットが身体を正確に動かす能力を示したにすぎない。本当に難しいのは、予測不能な環境で自ら判断し、行動できる汎用的な知能の実現だ。これは、中国の政策立案者が家庭や介護施設などの現場に配備するヒューマノイドに期待する能力だ。

アジア・ソサエティー政策研究所のリーは「現在の中国の強みの多くは、ハードウェア統合と制御システムにある」と述べる。「予測できない状況で自ら判断して動けるAIの最前線は、世界的に見てもなお流動的で、どの国も完全には成功していない」。

今回の演舞は、視聴者が目にした動きのどこまでが自律的で、どこまでが遠隔操作なのかという疑問も投げかけた。

国際ロボット連盟の事務総長スザンヌ・ビーラーは本誌に対し、「ロボットがマラソンを走っているのを見ると、必ず隣を人が走っている。直立歩行自体は技術的に可能だが、方向や速度といった制御はまだ遠隔操作によるものだ」と語った。

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