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2月末に西の空で起こる珍しい天体現象とは? 「チャンスは日没直後の30分」

Planetary Alignment February: How To See Six Planets in ‘Parade’

2026年2月24日(火)19時15分
スー・キム

水星と金星の観測は難しい

宇宙や天文学関連のニュースなどを配信している米オンラインメディア、Space.comによると、今回の惑星直列を観測できる可能性を少しでも上げるには、2月28日の日没から約30分以内であること、西の空が開けていること、雲のない晴天であることに加え、双眼鏡または望遠鏡を使うことが必要だ。

日没直後のまだ空が明るい時間帯には、金星と水星が最も地平線に近い位置に見える。その上に土星と海王星、そして天王星、木星と続く。


6つの惑星のうち4つはすでに太陽に近い位置にあるため、日没直後のまだ空が明るい時間帯では、見えたとしても観測できる時間はごく短い。そのため、3つ以上の惑星を同時に観測するのは難しいとみられる。

天候次第ではあるが、たいていの夜には、夜空に少なくとも一つは明るい惑星を見ることができる。日没前後には通常、2~3つの惑星が観測できる。条件が整えば4~5つの明るい惑星が同時に肉眼で確認できることもあるとNASAは述べる。

「最適な条件で4~5つの惑星が肉眼で見える整列は、通常数年ごとに起こる」

火星、木星、土星の観測は決して難しくない。しかし、水星や金星はそう簡単に観測できるわけではない。そのため、水星や金星を含めた惑星直列は珍しい現象となっている。

金星と水星はいずれも地球より太陽に近い軌道を公転しており、他の惑星よりも小さく、公転周期も短い。金星は太陽から最も離れた位置にある期間、数か月にわたって日没直後または日の出直前に観測できる。公転周期がわずか88日の水星は、日没直後または日の出直前に、2週間、場合によっては数日間しか見ることができない。

6つの惑星が直列する機会は決して多くない。2月末は日没後の西の空を見て、珍しい天体現象を観測してみては?

【関連記事】
【動画】2月末に起こる惑星直列のシミュレーション
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