最新記事
ロボット

「期待が非現実的に高まっている」――軍が熱視線のヒト型ロボ、専門家が示す3つの懸念点

ULTIMATE WARRIOR?

2026年2月12日(木)16時45分
ジョシュア・レット・ミラー (本誌米国版調査報道担当)

「新たな移民」に不安の声も

カリフォルニア大学バークレー校のケン・ゴールドバーグ教授(ロボット工学)は「多くの進歩があった」と認めつつも、ヒト型ロボットへの過剰な期待を戒めた。

「期待が非現実的に高まっているのではないかと懸念している。警戒すべきことは多い。ロボットはどの程度遠隔操作されているのか。人間が操作しているとしたら、非常に欺瞞的だ」


ロボットに対しては反射的な反応も多く、特にSF漬けで育ったアメリカ人の反応は必ずしも肯定的ではないとゴールドバーグは言う。

「『ロボットに仕事を奪われるのでは』と心配する人は多い。こうした不安は昔からあり、移民に仕事を奪われるという不安にも結び付いている。これらの新技術にも『移民の波に対する恐怖』が投影されている感がある。現実には人間は非常に複雑で洗練されていて、ロボットに取って代わられる可能性は低いと思う」

米議会のロボティクス議員連盟の共同議長を務める民主党のジム・マクガバン下院議員(マサチューセッツ州選出)は次のように語った。

「ヒト型ロボットやAIオートメーションを、労働者を切り捨て、アメリカ社会の格差を拡大する口実にしてはならない。自動化を選択する企業は労働者の雇用・賃金・尊厳を守り、自動化で生じる莫大な富を、経営幹部や株主だけでなく現場の労働者にも分配するべきだ」

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米新規失業保険申請件数は5000件減、減少幅は予想

ビジネス

EU首脳、米中との競争にらみ対策協議 競争力維持へ

ビジネス

トランプ政権、対中テック規制を棚上げ 米中首脳会談

ビジネス

仏サノフィ、ハドソンCEOを解任 後任に独メルクの
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:習近平独裁の未来
特集:習近平独裁の未来
2026年2月17日号(2/10発売)

軍ナンバー2の粛清は強権体制の揺らぎか、「スマート独裁」の強化の始まりか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トランプには追い風
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の…
  • 5
    一体なぜ? 中国でハリー・ポッターの「あの悪役」が…
  • 6
    【独自取材】「氷上のシルクロード」を目指す中国、…
  • 7
    あなたの隣に「軍事用ヒト型ロボット」が来る日
  • 8
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 9
    【銘柄】「ソニーグループ」の株価が上がらない...業…
  • 10
    まさに「灯台下暗し」...九州大学の研究チームが「大…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 5
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予…
  • 6
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...…
  • 7
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 8
    グラフが示す「米国人のトランプ離れ」の実態...最新…
  • 9
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日…
  • 10
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 7
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 8
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 9
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 10
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中