「期待が非現実的に高まっている」――軍が熱視線のヒト型ロボ、専門家が示す3つの懸念点
ULTIMATE WARRIOR?
「ファントム」のデモンストレーションを行うためにニューヨークの本誌オフィスにやって来たパタク(左)とルブランク WINNIE AU
<誰が動かし、誰が責任を負い、どう安全を確保するのか。「いつ」より先に問われるものがある>
※この記事の前半はこちら:あなたの隣に「軍事用ヒト型ロボット」が来る日
中国人民解放軍は24年、杭州宇樹科技(ユニツリー・ロボティクス)製の銃器搭載型ロボット犬を公開した。
ロシアは22年、モスクワの武器見本市でグレネードランチャーを装着したユニツリー製犬型ロボットの改造版を実演してみせた。複数の防衛アナリストが本誌に語ったところでは、両国ともAI搭載型自律兵器の開発を熱心に進めている。
パタクによれば、25年製造された約10台のファントムは既に複数の顧客(アトランタの自動車メーカーや消費財メーカー2社を含む)で使用されている。26年はより高性能で製造工程を簡素化した第2世代モデルを発表する計画だ。
「(戦争省と)現在の顧客で手いっぱいの状態」だと、パタクはメールで述べた。「もし今日10万台のロボットが稼働していたら、現在の顧客のニーズを満たせるのだが」
テスラのイーロン・マスクCEOは10月にサウジアラビアで開催された国際投資会議「フューチャー・インベストメント・イニシアチブ(FII)」で、2040年までに世界人口を上回る100億台のヒト型ロボットが稼働すると予想した。
パタクは、今後1年~1年半以内にファウンデーションや他の企業のヒト型ロボット数千台が「極めて特殊な作業」のために全米で導入され、5年以内に数十万台に拡大するとみる。
今後10年以内に防衛関連など、より多様なタスクを実行するファントムのようなロボットが数百万台単位で登場する可能性があると、パタクは言った。だが他のロボット工学の専門家は、この見通しは過度に楽観的だと指摘する。
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