最新記事
考古学

アメリカで「最古の銃」発見...いったい誰が何のために持ち込んだ?

2025年4月2日(水)19時23分
アリストス・ジョージャウ(科学担当)
銃

(写真はイメージです) zef art-Shutterstock

<アリゾナ州南部の遺跡でアメリカ「最古の銃」が発見された。建造物の床に数世紀も放置されていたこの銃は、誰が何のために持ち込んだのか?>

アメリカ本土で「最古」となる銃が発見された。研究者によれば、「値段が付けられないほど貴重」なものだ。昨年11月に国際歴史考古学ジャーナルに掲載された論文によるとそれは青銅製で、重さ約18キロ、長さ約106センチ。

【写真】アリゾナを通るコロナド遠征隊(19世紀の銅版画)

スペインのフランシス・バスケス・デ・コロナド率いる遠征隊(1540~42年)に関係するアリゾナ州南部の遺跡の調査中に発見された。コロナド遠征隊は欧州から米南西部へ渡った初期の探検隊で、アリゾナ州やニューメキシコ州などで伝説の黄金の地を探した。


れんがと岩で造った建造物の床で発見された銃は、約480年も放置されていたようだ。研究者によれば「木造やれんが造りの壁を突破し、敵を撃退するため遠征隊が持ち込んだ」。

遠征隊は結局、大した財宝を見つけられず、先住民との間には暴力的な衝突も起きた。コロナドは1542年にメキシコシティ(メキシコ)に戻り、2年後にその地で亡くなった。

<参考文献>
Seymour, D. J., & Mapoles, W. P. (2024). Coronado’s Cannon: A 1539-42 Coronado Expedition Cannon Discovered in Arizona. International Journal of Historical Archaeology. https://doi.org/10.1007/s10761-024-00761-7

メンバーシップ無料
ニューズウィーク日本版メンバーシップ登録
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

G7、エネ供給支援へ必要な措置講じる用意 外相声明

ワールド

トランプ氏、米空港にICE捜査官派遣と警告 予算巡

ワールド

トランプ氏、イランに48時間以内のホルムズ開放求め

ワールド

イラン、イスラエルの核施設付近攻撃 初めて長距離ミ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:イラン革命防衛隊
特集:イラン革命防衛隊
2026年3月24日号(3/17発売)

イスラム神権国家を裏からコントロールする謎の軍隊の歴史と知られざる実力

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公開...母としての素顔に反響
  • 2
    【銘柄】「三菱商事」の株価に高まる期待...ホルムズ海峡封鎖と資源価格高騰が業績を押し上げ
  • 3
    メーガン妃、親友称賛の投稿が波紋...チャリティーの場でにじんだ「私的発信」
  • 4
    BTSカムバック公演で光化門に26万人、ソウル中心部の…
  • 5
    「マツダ・日産・スバル」が大ピンチ?...オーストラ…
  • 6
    韓国製ミサイル天弓-II、イラン戦争で96%迎撃の衝撃 …
  • 7
    「日本人のほうが民度が低い」を招いてしまった渋谷…
  • 8
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する…
  • 9
    まずサイバー軍が防空網をたたく
  • 10
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期スペイン女王は空軍で訓練中、問われる「軍を知る君主」
  • 3
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え時の装いが話題――「ファッション外交」に注目
  • 4
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 5
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
  • 6
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
  • 7
    【衛星画像】イラン情勢緊迫、米強襲揚陸艦「トリポ…
  • 8
    韓国製ミサイル天弓-II、イラン戦争で96%迎撃の衝撃 …
  • 9
    「マツダ・日産・スバル」が大ピンチ?...オーストラ…
  • 10
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目の…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 8
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 9
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 10
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中