TikTok全盛期は終わった(アメリカの規制法案とは別の理由で)
TikTok Is on the Decline
ちょうど1年ほど前は、超党派の対中強硬論者らの要求が強まり、TikTokの禁止が今にも現実になりそうだった。だが、インフルエンサーらの激しい反発を受け、バイデンは禁止を思いとどまるどころか、自らも選挙活動に利用することにした。
(編集部注:だが結局、米下院は3月13日、TikTokは「敵対国からの安全保障上の脅威」だとして、運営会社バイトダンスが180日以内に米国内での事業を売却しなければアプリ配信などを禁止するという法案を可決した。法案は上院に送られる)
ただ、もはや若者におけるTikTokの人気は、ピークを越えたという指摘は多い。確かにTikTokは、今も文化的に巨大な影響力がある。ここ数カ月だけでも、高級トートバッグをはやらせたり、みかんの皮の剝き方に性格が出るという説を試す動画が大ブームになった。
だが、TikTokは今も、世代によるユーザーの偏りが大きすぎる問題を抱えている。なにしろアメリカのZ世代では62%がTikTokを利用しているが、30歳以上では25%以下に落ち込む。
失われる自由奔放な魅力
その一方で、フェイスブックやインスタグラム、X(旧ツイッター)などの老舗アプリは、TikTokの人気機能をどんどん取り入れている。YouTubeは、UMGがTikTokへの楽曲提供をやめた衝撃に乗じるかのように、短い動画にミュージックビデオをリミックスして投稿できる機能を追加した。
TikTokが爆発的な人気を集めたのは、こうした老舗ソーシャルネットワークでは満たされないニーズに応えたからだ。それなのに現在のTikTokは、自らの価値をわざわざ下げる戦略を取っているように見える。
グーグル検索が広告まみれであることは、誰もが知っている。だからZ世代はTikTokの検索機能を一番使ってきたのに、TikTokは「おすすめ検索ワード」などという機能を追加して、シンプルな検索をしにくくした。
音楽配信サービス、スポティファイの独特のアルゴリズムと最近の大幅な人員削減は、ユーザーが新しい音楽を発見するのを難しくした。TikTokにとってはチャンスだが、UMGとの契約打ち切りで、ユーザーが自由奔放に音楽を使うのは難しくなった。
広告だらけのインスタグラムのフィードに対して、ユーザーの楽しい動画が次々と表示されるTikTokのフィードは大きな魅力だった。それが今は、TikTokのフィードも広告だらけだ。
今はどのオンラインサービスも、AIによってユーザーが熱中しやすいように調整されている。だが、そのせいでTikTokでは、偽情報や極右プロパガンダが拡散しやすいエコシステムを確立されつつあるのかもしれない。
もしかすると、来年の今頃にはこうした問題点が全て是正されて、TikTokは再び世界制覇への道を歩んでいるかもしれない。だが、厳しい目で見れば、TikTokはイノベーションのピークを越えた可能性が高い。
今、私たちが考えるべきなのは、TikTokがこれからどうなるかではなく、次は何が登場するかだ。
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