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家賃で考える人はお金が増えない...富裕層が持ち家を選ぶ本当の理由

2026年2月11日(水)13時53分
小林 義崇 (フリーライター*PRESIDENT Onlineからの転載)

富裕層は家を消費ではなく「投資」と考える

インフレ時には資産価値の上昇(キャピタルゲイン)で攻め、デフレ時には安定した家賃収入(インカムゲイン)で守る。このように経済状況に応じて使い分けられることが、富裕層が不動産に魅力を感じる理由です。

とはいえ、「持ち家は簡単に引っ越せないのが難点」「近所の環境が合うかわからない」といった不安もあるでしょう。こうした問題は、ある程度の収入や資産のある富裕層にとっては気にならないようです。


私が税理士の方から聞いた話ですが、住みたいマンションを次々と購入し、住み替えながら以前の住まいを賃貸に出したり、売却したりして収益を上げる富裕層もいるそうです。彼らにとってマンションは「終の棲家」というわけではなく、ライフスタイルに合わせて組み替えるBS上の資産ポートフォリオの一部なのです。

富裕層はただ憧れで家を買っているのではなく、税制を味方につけながら、あらゆる経済状況を乗り切るために行動しています。この視点をベースに、どうやって私たちが住まいについての選択を資産形成に応用できるのかを考えていきましょう。

注意したい「家賃が安ければ良い」という考え

家計の支出を考えるとき、月々の家賃や住宅ローンの返済といった「居住費」は、固定費のなかでも最大の割合を占めます。ここをいかにコントロールできるかが、あなたの資産形成のスピードを左右すると言っても過言ではありません。

富裕層が資産形成において有利なのは、祖先から引き継いだ不動産によって居住費を限りなくゼロに近い金額に抑えられていることにも起因します。これは富裕層ならではの特権ですが、ゼロにならないとしても居住費を下げることができれば、間違いなく資産形成のスピードを速めることができます。

たとえば、毎月の居住費が5万円違うだけで、1年で60万円、30年で1800万円もの差が生まれます。この毎月5万円を年利5%で30年間運用すれば4000万円以上に育つわけですから、居住費の最適化は資産形成における最重要項目といえるでしょう。

ただし、居住費は生活と密接に関係するため、単純に「家賃が安ければ良い」「住宅ローンを極限まで抑えれば得」というわけでもない点には注意が必要です。居住費の最適化とは、単なるコストカットではないことを認識しておきましょう。

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