これはセクハラか、メンタルヘルス問題か？...米ヒーロー俳優、共演女性への「身体接触」が多すぎると動画が炎上

本誌の取材に対し、ヌウェケは自身の見解をさらに詳しく語った。「あの投稿で、SNSがいかに誰かを一瞬で攻撃対象に変えるかを示したかった。多くの人がペドロ・パスカルに向けた怒りは、実際にはヴァネッサ・カービーを守るためというより、個人的な嫌悪感や嫉妬、人種的偏見など、根底にある偏見の現れに過ぎないように感じた」

執筆時点では、パスカルもカービーもこの議論について公にコメントしておらず、その沈黙がかえって世論を二分する要因になっている。視聴者は当事者の説明がないまま、映像だけを手がかりに判断せざるを得ない状況だ。

今回の議論は、エンタメ業界におけるパーソナルスペースや職場での保護、特に女性に対する配慮の必要性が高まっている今という時代背景とも重なっている。

セレブたちは、かつてないほど厳しい視線にさらされている。SNSによってスターとの距離は縮まったが、その一方で、すべての瞬間がコンテンツ化され、あらゆるやり取りが評価や批判の対象になっている。

ネット上での集中攻撃は日常的になり、世論が前触れもなく一変するケースも珍しくないと、複数の論者が指摘している。

ヌウェケはこうした現象についても直接言及している。「どのセレブも、ネットが"キャンセル"しようと動き出すまでの猶予期間は本当に短い」