最新記事

自己啓発

卵を割らずに3階から落とす方法は? 「問題解決力」が隠されたひろゆきの解答

2022年12月11日(日)11時45分
ひろゆき(2ちゃんねる創設者) *PRESIDENT Onlineからの転載
ひろゆき氏

ひろゆき氏 撮影=松永学


問題解決力は社会人に欠かせないスキルの1つだ。問題やトラブルに直面するとテンションが上がるというひろゆき氏は「『いい人』は問題解決力が低くなる。問題解決において『ずるい手』をアリとするか、ナシとするかで、選択肢の幅はかなり違ってきます」という――。

※本稿は、西村博之『ひろゆき流 ずるい問題解決の技術』(プレジデント社)の一部を再編集したものです。

誰かに泣いてもらう決断ができるか

社会に出ると、学校のテストのように絶対の正解がある問題のほうが少なくなります。実際、大人になってから仕事やプライベートで直面する問題の多くは「答えがわかっていない問題」でしょう。

なので、問題解決力が高いほうが、うまく生きることができることになります。

周りを見てみると、問題解決力が高い人もいれば、低い人もいます。

では、問題解決力が低い人は、どんなタイプだと思いますか?

たとえば、「いい人」と「冷たい人」なら、どちらのほうが問題解決力が低いと思うでしょう。

答えは「いい人」です。

いい人のほうが問題解決力は低くなりがちです。

なぜなら、いい人はいろいろな人の意向をくみ取ろうとして、「すべての人を満足させないといけない」と考えてしまうからです。「誰かに泣いてもらえればうまくいく」というときに、いい人だとその決断ができないんですよね。その結果、選択肢がなくなって、最終的にどこにも進めなくなってしまうパターンはよくあります。

これは日本の企業にもあてはまります。

たとえば、大手電機メーカーのシャープは、経営が悪化したときに「雇用は守る」と言ってリストラをしませんでした。でも、台湾企業の鴻海(ホンハイ)に買収されたあとに結局、大リストラが行なわれ、その結果、会社の業績が上向きました。

つまり、経営再建という課題の正解は、リストラだったわけです。ちゃんと利益が上がる構造はあったわけなので、経営が悪化したときにリストラの判断を下せていれば、身売りをしなくても、きちんと建て直せたんですよね。

他人の感情やモラルは考慮しない

もちろん問題が起きたときに、全員が満足する解決策があれば、そのほうがいいに決まっています。でも、そんな方法があるなら最初にやっているはずなんです。

日本の組織では、何かを決めるときによく多数決をとります。多数決というと一見、公平のように思われがちですが、多数決は少数の人を切り捨てる方法ですからね。

なので、問題を解決しようとするときには、他人の感情を考慮しないほうが、結果的にうまくいくことが多いです。感情と同様に、モラルや世間体などは時間が経てば変わる不確定要素なので、考えるときの軸にしないほうが合理的な判断ができます。

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ビジネス

FRB、政策決定で政府の金利コスト考慮しない=パウ

ビジネス

メルセデスが米にEV納入一時停止、新モデルを値下げ

ビジネス

英アーム、内製半導体開発へ投資拡大 7─9月利益見

ワールド

銅に8月1日から50%関税、トランプ氏署名 対象限
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプ関税15%の衝撃
特集:トランプ関税15%の衝撃
2025年8月 5日号(7/29発売)

例外的に低い日本への税率は同盟国への配慮か、ディールの罠か

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 2
    枕元に響く「不気味な咀嚼音...」飛び起きた女性が目にした「驚きの光景」にSNSでは爆笑と共感の嵐
  • 3
    【クイズ】1位は韓国...世界で2番目に「出生率が低い」国はどこ?
  • 4
    いま玄関に「最悪の来訪者」が...ドアベルカメラから…
  • 5
    M8.8の巨大地震、カムチャツカ沖で発生...1952年以来…
  • 6
    一帯に轟く爆発音...空を横切り、ロシア重要施設に突…
  • 7
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 8
    「自衛しなさすぎ...」iPhone利用者は「詐欺に引っか…
  • 9
    日本人の児童買春ツアーに外務省が異例の警告
  • 10
    街中に濁流がなだれ込む...30人以上の死者を出した中…
  • 1
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 2
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの習慣で脳が目覚める「セロ活」生活のすすめ
  • 3
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜つくられる
  • 4
    いきなり目の前にヒグマが現れたら、何をすべき? 経…
  • 5
    航空機パイロットはなぜ乗員乗客を道連れに「無理心…
  • 6
    中国が強行する「人類史上最大」ダム建設...生態系や…
  • 7
    「様子がおかしい...」ホテルの窓から見える「不安す…
  • 8
    タイ・カンボジア国境で続く衝突、両国の「軍事力の…
  • 9
    【クイズ】1位は韓国...世界で2番目に「出生率が低い…
  • 10
    中国企業が米水源地そばの土地を取得...飲料水と国家…
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 3
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 4
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 5
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの…
  • 6
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは…
  • 7
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜…
  • 8
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップ…
  • 9
    ロシアの労働人口減少問題は、「お手上げ状態」と人…
  • 10
    いきなり目の前にヒグマが現れたら、何をすべき? 経…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中