最新記事

医療

第一三共とアストラの乳がん治療薬エンハーツ、FDAが対象範囲広げ承認

2022年8月8日(月)10時16分
第一三共とアストラゼネカが共同開発する乳がん治療薬「エンハーツ」

米食品医薬品局(FDA)は8月5日、第一三共とアストラゼネカが共同開発する乳がん治療薬「エンハーツ」について、いわゆるHER2低発現乳がん患者への使用を承認した。6月27日に提供された写真(2022年 ロイター/AstraZeneca/Handout via REUTERS)

米食品医薬品局(FDA)は5日、第一三共とアストラゼネカが共同開発する乳がん治療薬「エンハーツ」について、いわゆるHER2低発現乳がん患者への使用を承認した。使用できる患者の範囲が大幅に広がり、数十億ドル規模の売り上げ増加につながる可能性がある。

HER2低発現乳がんの患者に絞った治療薬をFDAが承認するのは、これが初めてとなる。HER2は、がんの増殖と転移をもたらすタンパク質。

転移を経験し、少なくとも1ラウンドの化学療法を終えたHER2低発現乳がん患者550人余りを対象とした後期臨床試験のデータに基づき、FDAが承認を下した。このデータは6月の科学会議で発表され、拍手喝采を浴びていた。

ただ、エンハーツには重大な安全上の懸念もあり、肺瘢痕と胎児毒性のリスクを示すために、FDAの警告で最も深刻な「黒枠警告」の表示が義務付けられる。FDAはまた、妊婦への使用は推奨されないとしている。 

エンハーツは2019年末、HER2陽性乳がん患者の15%を対象とする三次治療として米国で承認されていた。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2022トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

イラン外相、16日にIAEA事務局長と会談へ

ビジネス

独VW、28年末までにコスト20%削減を計画=独誌

ビジネス

地盤ネットHD、井村氏が代表の会社と投資機能活用な

ビジネス

高市首相と植田日銀総裁、金融経済情勢に関する一般的
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:習近平独裁の未来
特集:習近平独裁の未来
2026年2月17日号(2/10発売)

軍ナンバー2の粛清は強権体制の揺らぎか、「スマート独裁」の強化の始まりか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    なぜ「あと1レップ」が筋肉を壊すのか...「高速パワートレーニング」が失速する理由
  • 2
    【銘柄】マイクロソフトの株価が暴落...「AI懸念」でソフトウェア株総崩れの中、投資マネーの新潮流は?
  • 3
    「ヒンメルならそうした」...コスプレイヤーが消火活動する動画に世界中のネット民から賞賛の声
  • 4
    「目のやり場に困る...」アカデミー会場を席巻したス…
  • 5
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発…
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 8
    それで街を歩いて大丈夫? 米モデル、「目のやり場に…
  • 9
    フロリダのディズニーを敬遠する動きが拡大、なぜ? …
  • 10
    世界市場3.8兆円、日本アニメは転換点へ――成長を支え…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 5
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発…
  • 6
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...…
  • 7
    【銘柄】マイクロソフトの株価が暴落...「AI懸念」で…
  • 8
    「ヒンメルならそうした」...コスプレイヤーが消火活…
  • 9
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の…
  • 10
    なぜ「あと1レップ」が筋肉を壊すのか...「高速パワ…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 8
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中