最新記事
白モノ家電コンシェルジュ

割れたグラスの処理も楽々 乾湿両用バキュームクリーナーでゴミを一網打尽!

2020年6月15日(月)11時20分
神原サリー ※Pen Onlineより転載

本体の長さは38.6㎝で、重さは3.7㎏。コードレスで手軽に使える。¥28,380(オンラインストア販売価格)


ケルヒャーWD1
KAERCHER WD1 〈乾湿両用バキュームクリーナー〉

1935年にドイツで創立されたケルヒャー。高圧洗浄機やスチームクリーナーなど3000種類もの清掃機器を有する、世界最大の清掃機器メーカーとなっている。18番目の現地法人として設立されたケルヒャージャパンも2018年、30周年を迎えた。

そんなケルヒャーがいま、最も力を入れているのがバッテリーテクノロジーだ。同社の充電池「バッテリーパワー」の特徴は、バッテリー本体にLCDディスプレイを搭載し、残量や充電完了までの時間が表示されること。また、保管時の充電レベルを自動的に70%に維持して急激な劣化を防ぐように設計されているため、寿命が長い。水を使った作業をする清掃に多く使われる同社ならではの清掃機器に合わせ、IPX5の防水機能を備え、耐衝撃性の高い素材が使われている。

<参考記事>ガラスの一枚板、その上で披露する華麗なる調理術。

19年秋に発売された「WD1」にもバッテリーパワーを搭載。コードレスでどこでも使え、水気を含んだゴミもOK、さらにはブロア機能も備えるマルチなクリーナーで、我が家でも車内の掃除などに大活躍している。コロンとした丸みのある形で約3㎏と軽量なため、女性でも手軽に持ち運んで使えるのがいい。

すき間ノズルでも届きにくいすき間や凹凸のある部分は、まずブロア機能を使って砂埃などの汚れを吹き飛ばしてから、ホースを反対側に付け替えてバキューム機能で吸い取るのがお薦めの使い方だ。コードレスだからと侮るなかれ、パワフルな吸引力でストレスなく汚れやゴミや落ち葉などをきれいにしていくのが心地よい。最後にスモールノズルを付けて布地で覆われたシート部の汚れを吸い取れば完璧だ。

標準搭載のバッテリーパワーは18V2・5Ahで連続使用時間は10分となっているが、清掃後にバッテリーのディスプレイで残量を確認すると51%。まだまだ十分残っている。念入りに掃除したい場合でも車1台の清掃なら十分使えるだろう。

<参考記事>先進センサーで、部屋をくまなくクリーンアップ

また、WD1は乾いたゴミは紙パックへ、濡れたゴミは水洗いできるコンテナに回収する仕組みなので、食事中にワイングラスを落としてしまったという際にも慌てずに、割れたグラスの処理ができるのが普通の掃除機にはない利点だ。お手入れが簡単で、使用後は本体の周りにくるりとホースを巻き付け、付属のバンドで留めるだけ。コンパクトに収納できるところも気に入っている。

バッテリーパワーは、19年秋に同時発売された、より手軽な「ハンドヘルドクリーナーKHB 5」とも共用できる。自転車などアウトドア用品の清掃にも便利なので併せて使うのもよさそうだ。

<参考記事>4K時代をフルに楽しめる、最強の録画力。

ケルヒャーが提案する新しいクリーンナップの世界は、まだまだ広がりを見せるに違いない。

Pen200521_2.jpg

濡れたゴミでも吸引する。乾いたゴミは紙パックへ、濡れたゴミは水洗いできるコンテナへ回収される。


ケルヒャージャパン TEL:0120-60-3140

※Pen本誌より転載

※2019.12.25

[concierge]
神原サリー Sally Kamihara
新聞社勤務を経て「家電コンシェルジュ」として独立。豊富な知識と積極的な取材をもとに、独自の視点で情報を発信している。2016年、広尾に「家電アトリエ」を開設。テレビ出演や執筆、コンサルティングなど幅広く活躍中。

青野 豊・写真
photographs by Yutaka Aono

※当記事は「Pen Online」からの転載記事です。
Penonline_logo200.jpg



20200623issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年6月23日号(6月16日発売)は「コロナ時代の個人情報」特集。各国で採用が進む「スマホで接触追跡・感染監視」システムの是非。第2波を防ぐため、プライバシーは諦めるべきなのか。コロナ危機はまだ終わっていない。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

日経平均は6日続伸、日銀決定会合後の円安を好感

ワールド

韓国最高裁、李在明氏の無罪判決破棄 大統領選出馬資

ワールド

イスラエルがシリア攻撃、少数派保護理由に 首都近郊

ワールド

学生が米テキサス大学と州知事を提訴、ガザ抗議デモ巡
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
2025年5月 6日/2025年5月13日号(4/30発売)

「ゼロから分かる」各国・地域情勢の超解説と時事英語

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    マリフアナを合法化した末路とは? 「バラ色の未来が来るはずだったのに...」
  • 2
    日本の未婚男性の「不幸感」は他国と比べて特異的に高く、女性では反対に既婚の方が高い
  • 3
    タイタニック生存者が残した「不気味な手紙」...何が書かれていた?
  • 4
    ポンペイ遺跡で見つかった「浴場」には、テルマエ・…
  • 5
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 6
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」では…
  • 7
    インド北部の「虐殺」が全面「核戦争」に発展するか…
  • 8
    クルミで「大腸がんリスク」が大幅に下がる可能性...…
  • 9
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 10
    フラワームーン、みずがめ座η流星群、数々の惑星...2…
  • 1
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 2
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 3
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新研究】
  • 4
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 5
    ロシア国内エラブガの軍事工場にウクライナが「ドロ…
  • 6
    パニック発作の原因の多くは「ガス」だった...「ビタ…
  • 7
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 8
    私の「舌」を見た医師は、すぐ「癌」を疑った...「口…
  • 9
    ポンペイ遺跡で見つかった「浴場」には、テルマエ・…
  • 10
    健康寿命は延ばせる...認知症「14のリスク要因」とは…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 5
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 6
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 7
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 8
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 9
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 10
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中