最新記事
投資

暗号資産、銀行利用困難な世帯に保有傾向=米FDIC報告書

2024年11月13日(水)11時58分
仮想通貨

米連邦預金保険公社(FDIC)は12日公表した報告書で、銀行サービスの利用が困難なため生活費のやりくりを小切手の現金化(キャッシュチェッキング)や次回給与を担保とした融資(ペイデイローン)といったノンバンクサービスに依存している世帯ほど、暗号資産(仮想通貨)を保有する傾向にあるとの調査結果を示した。写真は2021年11月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)

米連邦預金保険公社(FDIC)は12日公表した報告書で、銀行サービスの利用が困難なため生活費のやりくりを小切手の現金化(キャッシュチェッキング)や次回給与を担保とした融資(ペイデイローン)といったノンバンクサービスに依存している世帯ほど、暗号資産(仮想通貨)を保有する傾向にあるとの調査結果を示した。こうした世帯は、通常の銀行サービスを利用している層よりも高いリスクを抱えているという。

調査は昨年6月に米国内の3万世帯を対象に実施。銀行口座を全く保有していない「アンバンクト」世帯や、銀行口座は保有しているものの過去12カ月で生活費を、自動車などの所有権を担保に貸し出す業者(タイトルレンダー)や質屋からの借り入れ、キャッシュチェッキングなどのサービスで賄った「アンダーバンクト」世帯について調べた。

調査結果では、アンバンクト世帯が全体に占める比率は2011年以降、約半分に低下して4.2%(560万世帯)となった。

だが黒人、ヒスパニック、米国先住民、アラスカ先住民の低所得世帯や、親1人の子育て世帯、生産年齢の障害者がいる世帯では、アンバンクトとなる傾向が著しく高くなった。こうした世帯はまた、アンダーバンクトとなる公算も一段と大きいという。

アンダーバンクト世帯は全米で1900万世帯に上り、全体の14.2%を占めた。そのうちデジタル通貨を保有しているのは6%強。これに対し銀行サービスを全面的に利用できる世帯では、この比率は4.8%だった。

一方、後払い決済(BNPL)を利用した比率は、アンダーバンクト世帯では約10%となり、銀行サービスをフル活用している世帯の3%を上回った。

BNPL利用世帯の約13%は代金が未納、もしくは期限後に支払った。アンダーバンクト世帯ではこの比率が20%強に跳ね上がった。



[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2024トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

ニューズウィーク日本版 「外国人問題」徹底研究
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2026年1月27号(1月20日発売)は「『外国人問題』徹底研究」特集。「外国人問題」は事実か錯覚か。移民/不動産/留学生/観光客/参政権/社会保障/治安――7つの争点を国際比較で大激論

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


事件
ニューズウィーク日本版メンバーシップ登録
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

世界秩序は変化「断絶ではない」、ECB総裁が加首相

ビジネス

シティ、3月も人員削減へ 1月の1000人削減後=

ビジネス

ユーロ圏総合PMI、1月速報値51.5で横ばい 価

ビジネス

グリーン英中銀委員、インフレ圧力や賃金上昇指標を依
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:「外国人問題」徹底研究
特集:「外国人問題」徹底研究
2026年1月27日号(1/20発売)

日本の「外国人問題」は事実か錯誤か? 7つの争点を国際比較で大激論

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コングスベルグ社のNSMにも似ているが...
  • 2
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡張に新たな対抗手段
  • 3
    【銘柄】「古河機械金属」の株価が上昇中...中国のレアアース規制で資金が流れ込む3社とは?
  • 4
    データが示す、中国の「絶望的な」人口動態...現実味…
  • 5
    ラブロフ、グリーンランドは‌デンマーク​の「自然な…
  • 6
    ニュージーランドの深海に棲む、300年以上生きている…
  • 7
    老化の9割は自分で防げる...糖質と結び付く老化物質…
  • 8
    韓国が「モンスター」ミサイルを実戦配備 北朝鮮の…
  • 9
    40代からは「積立の考え方」を変えるべき理由──資産…
  • 10
    コンビニで働く外国人は「超優秀」...他国と比べて優…
  • 1
    上野公園「トイレ騒動」に見る、日本のトイレが「世界一危険」な理由
  • 2
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コングスベルグ社のNSMにも似ているが...
  • 3
    ピラミッドよりも昔なのに...湖底で見つかった古代の船が明かす、古代の人々の「超技術」
  • 4
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 5
    【銘柄】「古河機械金属」の株価が上昇中...中国のレ…
  • 6
    韓国『日本人無料』の光と影 ── 日韓首脳が「未来志向…
  • 7
    ニュージーランドの深海に棲む、300年以上生きている…
  • 8
    完全に「ホクロ」かと...医師も見逃した「皮膚がん」…
  • 9
    データが示す、中国の「絶望的な」人口動態...現実味…
  • 10
    ラブロフ、グリーンランドは‌デンマーク​の「自然な…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 6
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 7
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 8
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 9
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 10
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中