最新記事
株の基礎知識

新NISAスタート! 運用成績が良い「日本株」投資信託5選...今後の人気はアクティブ投信へ?

2024年2月14日(水)07時25分
佐々木達也 ※かぶまどより転載

運用方針はファンド名が示すとおり、配当利回りに着目して銘柄を選別します。日本を代表する300銘柄からなる「日経株価指数300」の構成銘柄をベースとしつつ、全上場銘柄から好配当と割安性に着目した銘柄に投資します。

2023年12月末時点では、業種別の組み入れ比率は銀行業と化学が上位でそれぞれ1割弱、次いで電気機器、輸送用機器、サービス業などに分散投資しています。

個別銘柄の組み入れ比率上位は三井住友フィナンシャルグループ<8316>、キリンホールディングス<2503>、本田技研工業<7267>、リンテック<7966>などです(参考>https://www.sompo-am.co.jp/fund/0898/rm.pdf)。

好配当ジャパン・オープン(愛称:株式時代)

過去1年で最も資金が流入した日本株ファンドは?

続いて、直近1年間で最も資金が流入した=投資家に支持されてお金が集まったファンドを、ランキングで見ていきましょう。

SBI岡三アセットマネジメントの「日本好配当リバランスオープン」が流入資金総額1145億円でトップとなりました。純資産総額は1745億円にのぼり、日本株ファンドの中では比較的上位です。運用の上手さを示すシャープレシオは2.92。新NISAの成長投資枠の対象ファンドです。

運用にあたっては、日本の代表的な企業群を示す「日経500種平均株価」に採用されている銘柄から予想配当利回りの高い順に上位70銘柄程度を投資対象とします。ただし、財務内容などを精査し、投資対象としない場合もあります。

さらに、毎月1回リバランス(組み入れ銘柄の見直しと組み入れ比率の調整)を行い、ファンドの予想配当利回りの向上を目指す運用スタイルです。ポートフォリオの業種別の組み入れ比率は、輸送用機器、機械、銀行業が上位です。

昨年秋から為替の円高ドル安が進行したことで輸送用機器の株価が下押しし、配当利回りが高まった結果、今年1月のリバランスでは輸送用機器など自動車株の組み入れ比率の増加幅が大きくなりました(参考>https://www.sbiokasan-am.co.jp/data/news/4432/report.pdf)。

日本好配当リバランスオープン

流入資金額2位は、野村アセットマネジメントの「ノムラ・ジャパン・オープン」です。直近1年間の資金流入総額は656億円で、純資産総額は1158億円となっています。設定は1996年2月と運用期間が非常に長く、過去の実績があることも、資金の流入につながっているとみられます。

ポートフォリオの組み入れ比率上位は、2023年末時点で電気機器が25%、輸送用機器が14%、機械が8%と、割安な景気敏感株が中心となっています。

個別での組み入れ比率上位の銘柄は、日立製作所<6501>、トヨタ自動車<7203>、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>、ローム<6963>など、海外投資家が好む銘柄に加えて、上昇している半導体株などが上位となっています。直近1年の基準価額の上昇率は25%でした(参考>https://www.nomura-am.co.jp/fund/monthly1/M1140175.pdf)。

ノムラ・ジャパン・オープン

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

アップル、1─3月業績は予想上回る iPhoneに

ビジネス

NY外為市場=ドル上昇、円は日銀の見通し引き下げ受

ビジネス

アマゾン第1四半期、クラウド事業の売上高伸びが予想

ワールド

トランプ氏、ウォルツ大統領補佐官解任し国連大使に指
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
2025年5月 6日/2025年5月13日号(4/30発売)

「ゼロから分かる」各国・地域情勢の超解説と時事英語

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の未婚男性の「不幸感」は他国と比べて特異的に高く、女性では反対に既婚の方が高い
  • 2
    マリフアナを合法化した末路とは? 「バラ色の未来が来るはずだったのに...」
  • 3
    タイタニック生存者が残した「不気味な手紙」...何が書かれていた?
  • 4
    ウクライナ戦争は終わらない──ロシアを動かす「100年…
  • 5
    インド北部の「虐殺」が全面「核戦争」に発展するか…
  • 6
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新…
  • 7
    悲しみは時間薬だし、幸せは自分次第だから切り替え…
  • 8
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」では…
  • 9
    クルミで「大腸がんリスク」が大幅に下がる可能性...…
  • 10
    朝1杯の「バターコーヒー」が老化を遅らせる...細胞…
  • 1
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 2
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 3
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新研究】
  • 4
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 5
    ロシア国内エラブガの軍事工場にウクライナが「ドロ…
  • 6
    日本の未婚男性の「不幸感」は他国と比べて特異的に…
  • 7
    パニック発作の原因の多くは「ガス」だった...「ビタ…
  • 8
    マリフアナを合法化した末路とは? 「バラ色の未来…
  • 9
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 10
    私の「舌」を見た医師は、すぐ「癌」を疑った...「口…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 5
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 6
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 7
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 9
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
  • 10
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中