最新記事
英王室

「宮殿は我慢ならない」王室ジョークにも余裕の笑み、日陰の存在だったカミラ王妃の「素顔」に迫る

FOR DUTY, FOR LOVE

2025年4月9日(水)14時30分
ジャック・ロイストン(英王室担当)

英ミドルズブラで100歳を迎えたグラフトンにお祝いのカードを渡した癌治療中の国王チャールズ

ミドルズブラでは癌治療中の国王が100歳のグラフトンにお祝いのカードを渡した ANTONY JONES FOR NEWSWEEK

カミラが情熱を注いできたもう1つの活動は読書習慣を広めること。若年層の読み書き能力の改善に取り組んでいる慈善団体「ナショナル・リテラシー・トラスト(National Literacy Trust)」の調査によると、「自由時間に本を読む」と答えたイギリスの子供は34.6%にすぎない。

それでも、王妃の支援を受けた同財団の活動が実り、一部の低所得地域ではこの数字が41.8%に上がったという。


カミラは、そうした地域の1つ、イングランド北部のミドルズブラで2月13日に行われたイベントに出席。この活動の手応えを実感できた。

市庁舎で優秀な読書家として表彰された少女は、片足をすっと後ろに引いて完璧なカーテシーの挨拶をした。同じく表彰された少年がお辞儀をすると、作家フランク・コットレル・ボイス(Frank Cottrell-Boyce)が爵位の授与のように聖油を注ぐしぐさをして笑いを誘った。

ナショナル・リテラシー・トラストのジョナサン・ダグラスCEOは本誌に次のように語った。「今から15年ほど前に私たちは初めて王妃を招待して、私たちのプロジェクトに参加している家族と会うことになった。彼女は部屋に入るとすぐ床に座り、家族たちと話をした」

ミドルズブラの市庁舎でも同じような場面があった。カミラは工作に熱中している幼い子供たちのそばでプレイマットに膝を突き、「これは葉っぱなのね」と声をかけた。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

英消費者信頼感指数、6月は半年ぶり高水準 予想は下

ワールド

原油先物、3週連続上昇へ イスラエル・イラン紛争激

ビジネス

先行きも「これまで同様に利上げが適当」と何人かの委

ワールド

欧州での貯蓄投資同盟設立は喫緊の課題=ナーゲル独連
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:コメ高騰の真犯人
特集:コメ高騰の真犯人
2025年6月24日号(6/17発売)

なぜ米価は突然上がり、これからどうなるのか? コメ高騰の原因と「犯人」を探る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 2
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事故...「緊迫の救護シーン」を警官が記録
  • 3
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「過剰な20万トン」でコメの値段はこう変わる
  • 4
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越し…
  • 5
    全ての生物は「光」を放っていることが判明...死ねば…
  • 6
    「アメリカにディズニー旅行」は夢のまた夢?...ディ…
  • 7
    マスクが「時代遅れ」と呼んだ有人戦闘機F-35は、イ…
  • 8
    下品すぎる...法廷に現れた「胸元に視線集中」の過激…
  • 9
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 10
    「まさかの敗北」ロシアの消耗とプーチンの誤算...プ…
  • 1
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロットが指摘する、墜落したインド航空機の問題点
  • 2
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 3
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越しに見た「守り神」の正体
  • 4
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高に…
  • 5
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 6
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 7
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波で…
  • 8
    「タンパク質」より「食物繊維」がなぜ重要なのか?.…
  • 9
    イタリアにある欧州最大の活火山が10年ぶりの大噴火.…
  • 10
    右肩の痛みが告げた「ステージ4」からの生還...「生…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊の瞬間を捉えた「恐怖の映像」に広がる波紋
  • 3
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の瞬間...「信じられない行動」にネット驚愕
  • 4
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 5
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 6
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 7
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 8
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 9
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
  • 10
    猫に育てられたピットブルが「完全に猫化」...ネット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中