最新記事
アカデミー賞

何をした? ロバート・ダウニー・Jr、助演男優賞で初オスカーも大炎上...「アジア人差別」と物議を醸す壇上での態度

2024年3月12日(火)19時20分
千歳香奈子
ロバート・ダウニー・Jr

ロバート・ダウニー・Jr(1月14日、カリフォルニア州サンタモニカ) Kathy Hutchins-Shutterstock

<第96回アカデミー賞で助演男優賞に輝いたロバート・ダウニー・Jrが、昨年同賞を受賞したプレゼンターのキー・ホイ・クァンと目を合わせることもなくオスカー像を受け取ったことで「アジア人差別」として物議を醸している>

3月10日(日本時間11日)に米ロサンゼルスで開催された第96回アカデミー賞授賞式で、『オッペンハイマー』で助演男優賞に輝いたロバート・ダウニー・Jrが、プレゼンターを務めたアジア系俳優を無視したと物議を醸し、炎上している。

【動画】授賞式の壇上でプレゼンターのキー・ホイ・クァンを「空気扱い」するロバート・ダウニー・Jr

クリストファー・ノーラン監督がメガホンを取り、原爆の父を描いた同作で、主人公の物理学者ロバート・オッペンハイマーと対立する原子力委員会のルイス・ストラウス委員長を演じて高い評価を受けたロバートは、『チャーリー』(92年)、『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』(08年)に次ぐ3度目のノミネートで悲願のオスカーを手にした。

プレゼンターを務めたのは、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』で昨年同賞を受賞したベトナムからの難民として知られるキー・ホイ・クァン。ノミネートされた5人を紹介するため、他に歴代受賞者のティム・ロビンス、クリストフ・ヴァルツ、サム・ロックウェル、マハーシャラ・アリも登壇していた。

見事なカムバックも「軽蔑的」「とても残念」と批判の声多数

キーによって名前が呼ばれたロバートは、ステージに上がると両手を広げて「信じられない」という仕草を見せ、差し出されたオスカー像をそっけなく受け取り、キーを完全に無視。キーは腕に触れて封筒も手渡そうとしているように見えるが、ロバートはそのまま横にいたティムの元に歩み寄って握手を交わし、さらに奥のサムとグータッチした。

その後は両手を高く突き上げてピースサインをし、マイクに向かって歩き出したロバートに批判が殺到。「(キーと)目を合わせることもなく、オスカーを奪い取ったように見えた」「受賞スピーチ(主にプレゼンターに対して)に関し、とても残念だった。キーに対して軽蔑的」「満面の笑みでトロフィーを手渡したのに、あからさまに無視した。大スターなのに謙虚さや品格はゼロ」「意図的であったかどうかは分からないが、クールじゃない」などの声が寄せられた。

また、「ライアン(・ゴズリング)が受賞していればこんなことは起こらなかった」と書き込み、『バービー』でケン役を演じたライアンこそ賞にふさわしいと主張するユーザーもいた。

そんなロバートは、「私のひどい子ども時代とアカデミーに感謝します」とスピーチ。映画監督だった父親の影響で8歳の頃から抱えていた薬物依存を克服した過去に言及し、「うなり声をあげる保護ペットを見つけて、生き返らせてくれた。だから私はここにいる」と妻スーザンに感謝の言葉を贈った。見事なカムバックでオスカー俳優となったが、キーに対する態度で受賞にケチがついてしまった。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

中国GDP、第1四半期は前年比5.3%増で予想上回

ワールド

米下院、ウクライナ・イスラエル支援を別個に審議へ

ビジネス

中国新築住宅価格、3月は前年比-2.2% 15年8

ビジネス

仏BNPパリバ、中国で全額出資の証券会社 3年がか
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:老人極貧社会 韓国
特集:老人極貧社会 韓国
2024年4月23日号(4/16発売)

地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    天才・大谷翔平の足を引っ張った、ダメダメ過ぎる「無能の専門家」の面々

  • 3

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人機やミサイルとイスラエルの「アイアンドーム」が乱れ飛んだ中東の夜間映像

  • 4

    ハリー・ポッター原作者ローリング、「許すとは限ら…

  • 5

    キャサリン妃は最高のお手本...すでに「完璧なカーテ…

  • 6

    アインシュタインはオッペンハイマーを「愚か者」と…

  • 7

    金価格、今年2倍超に高騰か──スイスの著名ストラテジ…

  • 8

    イスラエル国民、初のイラン直接攻撃に動揺 戦火拡…

  • 9

    甲羅を背負ってるみたい...ロシア軍「カメ型」戦車が…

  • 10

    中国の「過剰生産」よりも「貯蓄志向」のほうが問題.…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体は

  • 3

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入、強烈な爆発で「木端微塵」に...ウクライナが映像公開

  • 4

    NewJeans、ILLIT、LE SSERAFIM...... K-POPガールズグ…

  • 5

    ドイツ空軍ユーロファイター、緊迫のバルト海でロシ…

  • 6

    犬に覚せい剤を打って捨てた飼い主に怒りが広がる...…

  • 7

    ロシアの隣りの強権国家までがロシア離れ、「ウクラ…

  • 8

    金価格、今年2倍超に高騰か──スイスの著名ストラテジ…

  • 9

    ドネツク州でロシアが過去最大の「戦車攻撃」を実施…

  • 10

    「もしカップメンだけで生活したら...」生物学者と料…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 7

    巨匠コンビによる「戦争観が古すぎる」ドラマ『マス…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    浴室で虫を発見、よく見てみると...男性が思わず悲鳴…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中