最新記事

韓国社会

TWICEリーダー、ジヒョの発言で炎上した「웅앵웅」とは? 韓国に広がる男女間ヘイトの炎

2020年1月20日(月)18時50分
ウォリックあずみ(映画配給コーディネーター)
TWICEメンバー、一番左がジヒョ

炎上騒動の発端となった2019 MAMAでフォトコールに登場したTWICE。一番左にいるジヒョは確かに心ここにあらずといった様子だ Kim Kyung Hoon / REUTERS

<芸能人の発言が炎上することはよくあることだが、TWICEリーダー・ジヒョの発言は、韓国社会で問題の男女間の格差意識を刺激した>

K-POPアイドルのなかで、日本で今一番活躍しているガールズグループといえばTWICEというのは誰もが認めるところだろう。CMやテレビの音楽番組はもちろん、2017年から3年連続紅白歌合戦出場、2018年にはレコード大賞優秀賞も受賞している。メンバー構成も韓国から5人、日本から3人、台湾から1人と国際色豊かなのも特徴だ。その中の韓国人メンバーでありリーダーを務めるジヒョの発言が今韓国で波紋を呼んでいる。

ことの発端は、昨年12月4日ナゴヤドームで開催された音楽イベント「2019 MAMA(Mnet Asian Music Award)」に参加したTWICEが、女性グループ賞などを受賞したのにもかかわらず、ジヒョはパフォーマンスだけ参加し、授賞式には姿を見せていなかった。これについてネット上で様々な憶測が飛び交い、彼女の恋人でK-POPアイドルのカン・ダニエルを引き合いに出してバッシングするような噂話まで勝手に作られ流されてしまったのだ。

チャット中にカッとなって......

怒ったジヒョは、1月5日「NAVER V LIVE」でファンたちとの生ライブチャット中、途中退席したことに触れて、「かまってちゃんたちが"ウンエンウン(웅앵웅)"言ってくるので申し上げますけれど、ただ体調が悪かっただけなんですよ。笑。悪かったわね。 (炎上する)ターゲットになるものがあったら、もっと面白かったでしょうにね」と、若干自虐めいた皮肉のコメントを発信した。この「웅앵웅(ウンエンウン)」という単語が問題視され、ジヒョはその後謝罪文を公表するまでになってしまった。

なぜ、この「웅앵웅(ウンエンウン)」という単語が問題視されたのか? ジヒョは、チャット上では「ウンエンウン=ごちゃごちゃ言ってくる/うるさく突っ掛かってくる」と言う意味で使用している。

これに対し一部ネット上の意見では、知的障がい者の喋る様を表している差別用語だという批判もあったが、拒否反応を示す人たちの多くは、この新造語がフェミニズム・コミュニティーサイトで男性たちの主張を揶揄するときに使用されているため、ジヒョが男性嫌悪主義者なのではないかと批判が集中したのだ。

newsweek_20200120_182038.jpg

ジヒョが「웅앵웅」とファンたちに向かって投稿したときの画面。V LIVE TWICEチャンネルよりキャプチャー

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

コロンビア中銀、予想外の政策金利1%引き上げ 10

ワールド

コスタリカ大統領選、現職後継の右派候補が勝利目前

ワールド

インド26年度予算案、財政健全化の鈍化示す=フィッ

ビジネス

氷見野副総裁、3月2日に和歌山で懇談会と記者会見=
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:高市 vs 中国
特集:高市 vs 中国
2026年2月 3日号(1/27発売)

台湾発言に手を緩めない習近平と静観のトランプ。激動の東アジアを生き抜く日本の戦略とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から脱却する道筋
  • 2
    関節が弱ると人生も鈍る...健康長寿は「自重筋トレ」から生まれる
  • 3
    世界初、太陽光だけで走る完全自己充電バイク...イタリア建築家が生んだ次世代モビリティ「ソラリス」
  • 4
    【銘柄】「古河機械金属」の株価が上昇中...中国のレ…
  • 5
    中国がちらつかせる「琉球カード」の真意
  • 6
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「…
  • 7
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れ…
  • 8
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 9
    【銘柄】「大戸屋」「木曽路」も株価が上がる...外食…
  • 10
    中国政府に転んだ「反逆のアーティスト」艾未未の正体
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 3
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界でも過去最大規模
  • 4
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「…
  • 5
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から…
  • 6
    一人っ子政策後も止まらない人口減少...中国少子化は…
  • 7
    スペースXの宇宙飛行士の帰還が健康問題で前倒しに..…
  • 8
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 9
    町長を「バズーカで攻撃」フィリピンで暗殺未遂、大…
  • 10
    秋田県は生徒の学力が全国トップクラスなのに、1キロ…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 6
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 7
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 8
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 9
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 10
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中