最新記事

統計

アナキンは96人、ダース・ベイダーは11人殺している

『スター・ウォーズ』過去6作をグラフにしてみると、はるかかなたの銀河系の戦争も違って見えてくる

2015年12月28日(月)19時34分
ナタリー・モーリン

恐るべき…… ホスの戦いでは20人がストームトルーパーに殺されている LewisTsePuiLung-iStockphoto.com

 世界中のファンたちは、10年待ってようやく、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の公開を祝うことができた。上映時間135分のこのシリーズ最新作は、早くも批評家の称賛を得たばかりか、公開から12日間で世界興行収入が10億ドルを突破する見込みで、映画界の記録を塗り替える数字を叩き出している。

『スター・ウォーズ』シリーズ全体で見ると、数字はもっと大きくなる。PrettyFamous(編集部注:当記事の提供元Graphiqの姉妹サイト)は、ムービーパイロット(MoviePilot)やグレースノート(Gracenote)、マティッシュ(Mattish)、そしてYouTubeのデータを使い、このシリーズの興味深い統計をまとめた。遠い昔、はるかかなたの銀河系で起きた出来事を詳しく知ることのできる統計だ。

 まだ推定値だが、『フォースの覚醒』の興行収入約6億5000万ドルは、インフレ調整なしだと、これまでに公開された映画を大きく上回る。これまでの最高額は『エピソード1/ファントム・メナス』が1999年に達成した約4億7400万ドルだった。

 だが、インフレ調整後の興行収入を比較すると、シリーズ第1作の『エピソード4/新たなる希望』が大儲けしている。1977年に封切られた本作は4億6000万ドルを稼ぎ出したが、この額は現在の価値に換算すると約18億ドルに相当する。シリーズだけでなく映画界全体で見ても、素晴らしい数字だ。興行収入としては、これは映画史上2番目の金額である。

『スター・ウォーズ』シリーズの過去6作品のうち3作品は、歴代興行収入のベスト10に入っている。『フォースの覚醒』も、ここにランクインする可能性は十分にあるだろう。

 次は、物語の内容に関する数字だ。「エピソード4~6」のオリジナル3部作では、ダース・ベイダーが指揮するストームトルーパーの軍が主人公たちと戦うが、多くの場合は有り難いことに攻撃に失敗する。とはいっても、時には攻撃が成功し、主人公の仲間が殺されることもある。下のグラフは、ストームトルーパーたちが殺した人数を示している。

 最も多くの命が奪われた戦闘は、『エピソード5/帝国の逆襲』における「ホスの戦い」であり、20人が死んでいる。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

G7、中東情勢が最重要議題に 緊張緩和求める共同声

ワールド

トランプ氏、イスラエルのハメネイ師殺害計画を却下=

ワールド

イスラエル・イランの衝突激化、市民に死傷者 紛争拡

ワールド

石破首相「双方の利益になるよう最大限努力」、G7で
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:非婚化する世界
特集:非婚化する世界
2025年6月17日号(6/10発売)

非婚化・少子化の波がアメリカもヨーロッパも襲う。世界の経済や社会福祉、医療はどうなる?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「タンパク質」より「食物繊維」がなぜ重要なのか?...「がん」「栄養」との関係性を管理栄養士が語る
  • 2
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高にかっこいい」とネット絶賛 どんなヘアスタイルに?
  • 3
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波でパニック...中国の輸出規制が直撃する「グローバル自動車産業」
  • 4
    サイコパスの顔ほど「魅力的に見える」?...騙されず…
  • 5
    林原めぐみのブログが「排外主義」と言われてしまう…
  • 6
    メーガン妃とキャサリン妃は「2人で泣き崩れていた」…
  • 7
    若者に大不評の「あの絵文字」...30代以上にはお馴染…
  • 8
    さらばグレタよ...ガザ支援船の活動家、ガザに辿り着…
  • 9
    ハルキウに「ドローン」「ミサイル」「爆弾」の一斉…
  • 10
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 1
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の瞬間...「信じられない行動」にネット驚愕
  • 2
    大阪万博は特に外国人の評判が最悪...「デジタル化未満」の残念ジャパンの見本市だ
  • 3
    「セレブのショーはもう終わり」...環境活動家グレタらが乗ったガザ支援船をイスラエルが拿捕
  • 4
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波で…
  • 5
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高に…
  • 6
    ファスティングをすると、なぜ空腹を感じなくなるの…
  • 7
    今こそ「古典的な」ディズニープリンセスに戻るべき…
  • 8
    アメリカは革命前夜の臨界状態、余剰になった高学歴…
  • 9
    右肩の痛みが告げた「ステージ4」からの生還...「生…
  • 10
    脳も体も若返る! 医師が教える「老後を元気に生きる…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 3
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 4
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊…
  • 5
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 6
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 7
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 8
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 9
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 10
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中