最新記事
投資

「投資不可能」から一転...外国人投資家が中国株に回帰する理由

2025年9月17日(水)13時38分
上海証券取引所前

9月16日、外国投資家が中国株式市場への大々的な再参入を検討し始めている。上海証券取引所前で2020年2月撮影(2025年 ロイター/Aly Song)

外国投資家が中国株式市場への大々的な再参入を検討し始めている。3年前、中国株を「投資不可能」とみなして資金を引き揚げたが、テック銘柄の投資機会や米国資産以外に投資を分散する必要性の高まりが背中を押している。

今年に入り、中国では人工知能(AI)が普及し、半導体や革新的な医薬品の開発も進んだことで、米中貿易戦争や米政府によるハイテク製品の対中輸出規制があっても、中国の技術発展は妨げられていない、と外国投資家の間に安心感が広がった。


 

米中貿易戦争は「休戦」となり、中国国内では金融環境が緩和されているため、市場の地合いがさらに改善。その結果として代表的な株価指数の上海総合指数は先週10年ぶりの高値を記録し、香港ハンセン指数も4年ぶりの高値に達した。

これまで株高を主導してきたのは国内投資家だが、外国投資家の心理好転は、株価を一段と押し上げる力になり得る。

元ヘッジファンドマネジャーで今はニューヨークに拠点を置くファミリーオフィスの資産運用に従事するブレット・バーナ氏は、既に外国投資家の「先発組」は中国株に戻っていると指摘。今年の強気相場に魅せられたほか、資金が混雑する米国株から投資の多角化を図ろうとしたからだと分析した。

バーナ氏は「中国(株)は興味を引く。なぜなら少なくとも本土A株は、他の世界(の株)との相関性が非常に薄いためだ」と語り、欧米資本が中国の資本市場にアクセスできるようにする投資プラットフォームの立ち上げを計画していると付け加えた。

資産運用
「高市トレード」に「トランプ関税」......相場が荒れる今こそ投資家が目を向ける「世界通貨」とは
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

カンボジア首相、タイに国境画定着手呼びかけ 軍の占

ビジネス

英CPI、1月は前年比+3.0% 昨年3月以来の低

ワールド

ラガルド総裁が任期満了前に退任とFT報道、ECB「

ビジネス

日経平均は5日ぶり反発、調整の一巡 政策期待も
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
2026年2月24日号(2/17発売)

帰還兵の暴力、ドローンの攻撃、止まらないインフレ。国民は疲弊しプーチンの足元も揺らぐ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    オートミール中心の食事がメタボ解消の特効薬に
  • 2
    【銘柄】マイクロソフトの株価が暴落...「AI懸念」でソフトウェア株総崩れの中、投資マネーの新潮流は?
  • 3
    ポーランドが「核武装」に意欲、NATO諸国も米国の核の傘を信用できず
  • 4
    完全に「ホクロ」かと...医師も見逃した「皮膚がん」…
  • 5
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 6
    「ヒンメルならそうした」...コスプレイヤーが消火活…
  • 7
    川崎が「次世代都市モデルの世界的ベンチマーク」に─…
  • 8
    なぜ「あと1レップ」が筋肉を壊すのか...「高速パワ…
  • 9
    極超音速ミサイルが通常戦力化する世界では、グリー…
  • 10
    生き返ったワグネルの「影」、NATO内部に浸透か
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 3
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発される中国のスパイ、今度はギリシャで御用
  • 4
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 5
    【銘柄】マイクロソフトの株価が暴落...「AI懸念」で…
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    「ヒンメルならそうした」...コスプレイヤーが消火活…
  • 8
    なぜ「あと1レップ」が筋肉を壊すのか...「高速パワ…
  • 9
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の…
  • 10
    「目のやり場に困る...」アカデミー会場を席巻したス…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 8
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中