書籍の「作り手」である出版社の担当者たちが、いま読者にイチオシする本(23年2月)
黄金の村のゆず物語
『黄金の村のゆず物語』
著者:麻井みよこ
出版社:ポプラ社
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ゆず発祥の地、徳島県木頭村(現・那賀町木頭地区)を舞台にした児童向けノンフィクション。これまで難しいとされていたゆず栽培に果敢に挑戦し、みごとにゆずを日本を代表する果物にまで育て上げた木頭村の人々の奮闘を温かな筆致で描きます。
ふだん何気なく口にしている食べものですが、その背景には人びとの試行錯誤の歴史があるんだな~としみじみ思ってしまうような一冊です。大人が読んでも楽しめます。ぜひ親子で読んでみてください。
【あらすじ】
1960年、徳島県木頭村。主だった産業のないこの村に一人の破天荒な農業技師が派遣された。その名は臼木弘さん。臼木さんは村人たちの貧しいくらしをすくうため、村の特産品として「ゆず」に目をつけた。
ところが、「ももくり3年かき8年、ゆずの大ばか18年」といわれるくらい、ゆずは成長のおそい果物。その栽培技術の確立はけっして容易ではなかった。はじめはゆずの苗木開発に乗り気ではなかった村の人々。でもしだいに臼木さんのまっすぐで豪快な人柄にひかれ、やがて協力するようになっていく......。
はたしてゆずは村の特産品になるのか?
(ポプラ社 こどもの学びグループ 原田哲郎)
自分の最高を引き出す考え方
『自分の最高を引き出す考え方 スポーツ心理学博士が語る結果を出し続ける人の違い』
著者:布施努
出版社:日本能率協会マネジメントセンター
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本番で自分の最高の力が出せる――
これができたら最高だと思いませんか。
著者の布施氏はスポーツ心理学博士として、さまざまなチームや個人を指導。
以下のような結果を出してきました。
・第4回WBSC―U-23ベースボールワールドカップ優勝
・社会人野球全日本選手権―トヨタ自動車硬式野球部優勝
・都市対抗野球―東京ガス優勝
・北京五輪カーリング―ロコ・ソラーレ 吉田夕梨花選手銀メダル
そのなかで体得・実践してきた考え方のメソッドを余すところなく紹介した一冊が本書になります。
実は、例に挙げた「結果」はすべて2022年のもの。
さらには吉田選手以外の3チームの結果は、本書制作中に達成したものであり、
著者が「実践者」として、いかに結果を出し続けているかがわかります。
スポーツであってもビジネスであっても根本は同じ。
本番で結果を出したいと考えている方はぜひ手に取ってみてください。
(日本能率協会マネジメントセンター 大塩大)
flier編集部
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