最新記事

ビジネス

行き詰っている人ほど効果的...「越境」を武器に新たな勝ちパターンを作る方法

2022年8月25日(木)12時02分
flier編集部

都市部のいつもの会議室ではそうはいかないですね。いつもの会議室で、単調な景色で、スーツ&ネクタイ姿の人たちと話した内容、議論した内容を私たちはどれだけ覚えていられるでしょうか?

都心の狭い会議室にいるよりアイデア出しやディスカッションが活発になりやすいことや、「マネジャー合宿」などとテーマを決めた越境学習・人材育成に適していることもメリットでしょう。

「社会の同調圧力に屈しない人」の時代がやってきた

── 「新時代を生き抜く越境学習」に関心のある読者に、メッセージをお願いします。

あらゆる分野で改革や変革が求められ、新たな発想が受け入れられやすくなっている今だからこそ、自分に素直になり、自身のビジョンを発信し、ファンや共感者、理解者を増やしていってほしいですね。

これまでは、社会の同調圧力に合わせられない人=ダメな人とみなされてきました。一方、現代においては、DXや働き方改革などの文脈の中で、常識にとらわれずに行動できる人も歓迎されるようになりつつあります。この環境を追い風として、世間の目を気にしすぎず、自分の欲望に素直になってみてはいかがでしょうか。

「越境」によって、あなたの熱い思いに共感してくれる人を見つけましょう。組織にいなければ他の会社の人と、業界内にいなければ他業界の人とつながる。そうしてまわりを巻き込みながら取り組んでいれば、自然とファンができてくるはずです。

── 思うままに行動を続けていけば、自然と共感してくれる人が集まってくるということですか。

そう思います。ITツールを上手に使えば、共感者はどんどん見つかります。実際、私は今、浜名湖畔にいながら東京にいるあなたと話し、共感し合っていますよね。 発信と受信をくり返して多くの人とつながり、自分のファンをつくって、ブランドを確立しましょう。あなたがあなたらしく生きられる世の中に近づいていくはずです。

220824fl_swa02.jpg

どこでも成果を出す技術
 著者:沢渡あまね
 出版社:技術評論社
 要約を読む


沢渡あまね(さわたり あまね)

220824fl_swa04.jpg

作家/ワークスタイル&組織開発専門家。

あまねキャリア株式会社CEO/株式会社なないろのはな 浜松ワークスタイルLab取締役/株式会社NOKIOO顧問/ワークフロー総研フェロー。

日産自動車、NTT データなど(情報システム・広報・ネットワークソリューション事業部門などを経験)を経て現職。350以上の企業・自治体・官公庁で、働き方改革、組織変革、マネジメント変革の支援・講演および執筆・メディア出演を行う。主な著書:『バリューサイクル・マネジメント』『新時代を生き抜く越境思考』『どこでも成果を出す技術』『職場の問題地図』『マネージャーの問題地図』『業務デザインの発想法』『仕事ごっこ』

趣味はダムめぐり。#ダム際ワーキング 推進者。

flier編集部

本の要約サービス「flier(フライヤー)」は、「書店に並ぶ本の数が多すぎて、何を読めば良いか分からない」「立ち読みをしたり、書評を読んだりしただけでは、どんな内容の本なのか十分につかめない」というビジネスパーソンの悩みに答え、ビジネス書の新刊や話題のベストセラー、名著の要約を1冊10分で読める形で提供しているサービスです。

通勤時や休憩時間といったスキマ時間を有効活用し、効率良くビジネスのヒントやスキル、教養を身につけたいビジネスパーソンに利用されており、社員教育の一環として法人契約する企業も増えています。

このほか、オンライン読書コミュニティ「flier book labo」の運営など、フライヤーはビジネスパーソンの学びを応援しています。

flier_logo_nwj01.jpg

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米中貿易枠組み合意、軍事用レアアース問題が未解決=

ワールド

独仏英、イランに核開発巡る協議を提案 中東の緊張緩

ワールド

イスラエルとイランの応酬続く、トランプ氏「紛争終結

ワールド

英、中東に戦闘機を移動 地域の安全保障支援へ=スタ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:非婚化する世界
特集:非婚化する世界
2025年6月17日号(6/10発売)

非婚化・少子化の波がアメリカもヨーロッパも襲う。世界の経済や社会福祉、医療はどうなる?

メールマガジンのご登録はこちらから。
メールアドレス

ご登録は会員規約に同意するものと見なします。

人気ランキング
  • 1
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の瞬間...「信じられない行動」にネット驚愕
  • 2
    大阪万博は特に外国人の評判が最悪...「デジタル化未満」の残念ジャパンの見本市だ
  • 3
    「セレブのショーはもう終わり」...環境活動家グレタらが乗ったガザ支援船をイスラエルが拿捕
  • 4
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 5
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波で…
  • 6
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高に…
  • 7
    ふわふわの「白カビ」に覆われたイチゴを食べても、…
  • 8
    脳も体も若返る! 医師が教える「老後を元気に生きる…
  • 9
    ファスティングをすると、なぜ空腹を感じなくなるの…
  • 10
    アメリカは革命前夜の臨界状態、余剰になった高学歴…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中