最新記事

米中対立

米連邦通信委員会、中国国有通信2社の事業免許取り消しへ手続き開始

2021年3月18日(木)10時32分

米連邦通信委員会(FCC)は3月17日、中国聯通(チャイナユニコム)の米州部門チャイナユニコム・アメリカスとパシフィック・ネットワークスとその子会社コムネット(米国)について米国での通信事業免許取り消しに向けた手続きを開始したと明らかにした。写真はFCC本部、2020年8月にワシントンで撮影(2021年 ロイター/Andrew Kelly)

米連邦通信委員会(FCC)は17日、中国聯通(チャイナユニコム)の米州部門チャイナユニコム・アメリカスとパシフィック・ネットワークスとその子会社コムネット(米国)について米国での通信事業免許取り消しに向けた手続きを開始したと明らかにした。

FCCは、各社が米国での事業認可に対する「重大な懸念を現時点で払拭できていない」と指摘した。

FCCは昨年4月、チャイナユニコムとパシフィック・ネットワークス、中国電信(チャイナテレコム)の中国国有通信会社3社について、米国事業の免許を取り消す可能性があると警告していた。

チャイナユニコム・アメリカスは米国でこれまで20年にわたり国際通信サービスの提供を認められてきた。

通信各社はコメント要請に応じていない。

FCCは昨年12月、中国の通信最大手チャイナテレコムの事業免許取り消しに向けた手続きを開始した。同社も米国で20年近く事業認可を受けている。

FCCのスタークス委員は、多くの中国の通信事業者が米国内でデータセンターを運営していると指摘。「FCCは現状、こうした国家安全保障上の脅威に対応する権限を持っていない」と語った。



[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2021トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・新型コロナが重症化してしまう人に不足していた「ビタミン」の正体
・世界の引っ越したい国人気ランキング、日本は2位、1位は...



今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ビジネス

訂正サムスン電子、半導体事業94%営業減益 下期は

ワールド

豪中銀副総裁、第2四半期CPI「歓迎すべき」 慎重

ビジネス

小売業販売6月は前年比+2.0%、食品値上げが押し

ワールド

ハリス氏、カリフォルニア州知事選不出馬表明 次期大
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプ関税15%の衝撃
特集:トランプ関税15%の衝撃
2025年8月 5日号(7/29発売)

例外的に低い日本への税率は同盟国への配慮か、ディールの罠か

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 2
    枕元に響く「不気味な咀嚼音...」飛び起きた女性が目にした「驚きの光景」にSNSでは爆笑と共感の嵐
  • 3
    いま玄関に「最悪の来訪者」が...ドアベルカメラから送られてきた「悪夢の光景」に女性戦慄 「這いずり回る姿に衝撃...」
  • 4
    【クイズ】1位は韓国...世界で2番目に「出生率が低い…
  • 5
    日本人の児童買春ツアーに外務省が異例の警告
  • 6
    一帯に轟く爆発音...空を横切り、ロシア重要施設に突…
  • 7
    M8.8の巨大地震、カムチャツカ沖で発生...1952年以来…
  • 8
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 9
    「自衛しなさすぎ...」iPhone利用者は「詐欺に引っか…
  • 10
    街中に濁流がなだれ込む...30人以上の死者を出した中…
  • 1
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 2
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの習慣で脳が目覚める「セロ活」生活のすすめ
  • 3
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜つくられる
  • 4
    いきなり目の前にヒグマが現れたら、何をすべき? 経…
  • 5
    航空機パイロットはなぜ乗員乗客を道連れに「無理心…
  • 6
    中国が強行する「人類史上最大」ダム建設...生態系や…
  • 7
    「様子がおかしい...」ホテルの窓から見える「不安す…
  • 8
    【クイズ】1位は韓国...世界で2番目に「出生率が低い…
  • 9
    タイ・カンボジア国境で続く衝突、両国の「軍事力の…
  • 10
    中国企業が米水源地そばの土地を取得...飲料水と国家…
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 3
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 4
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 5
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの…
  • 6
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは…
  • 7
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜…
  • 8
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップ…
  • 9
    ロシアの労働人口減少問題は、「お手上げ状態」と人…
  • 10
    いきなり目の前にヒグマが現れたら、何をすべき? 経…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中