最新記事

日本社会

ANAとJAL、国内線の変更・キャンセル手数料無料に 新型ウイルス対策に対応

2020年2月28日(金)21時00分

ANAホールディングス傘下の全日本空輸(ANA)、日本航空(JAL)は、国内線すべての航空券について変更や払い戻しにかかる手数料を無料にすると発表した。写真は羽田空港で2016年10月撮影(2020年 ロイター/Toru Hanai)

ANAホールディングス傘下の全日本空輸(ANA)、日本航空(JAL)は28日、国内線すべての航空券について変更や払い戻しにかかる手数料を無料にすると発表した。対象は同日から3月19日搭乗分までのすべての国内線航空券で、宿泊とセットになっているツアー航空券やマイルを使った特典航空券も含まれる。

大規模なイベントの中止や延期の要請など日本政府による新型コロナウイルス感染症対策の基本方針を受け、各地でコンサートや行事の中止が相次いでいる。このため、航空券をすでに購入していた顧客に対し、手数料なしで便の変更やキャンセルに応じることを決めた。

感染が広がっている北海道の鈴木直道知事は28日に「緊急事態宣言」を出し、特にこの週末は外出を控えるよう道民に求めた。宣言の期間は同日から3月19日までで、顧客から多くのキャンセル料無料の要望が寄せられたという。

両社によると、これまでに災害などで一部の路線に限ってキャンセル料を無料にしたことはあったが、国内線すべての路線で無料になるのは異例だという。新型コロナウイルス発生地で需要が落ち込んで運休した中国本土などへの便については、すでに払い戻しや変更にかかる手数料を無料としている。

(白木真紀)

[東京 28日 ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

【関連記事】
・新型コロナウイルス最大の脅威は中国政府の隠蔽工作
・新型コロナウイルスの流行で中国は野生動物を食べなくなるか
・新型コロナウイルスをめぐる各国の最新状況まとめ


20200303issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年3月3日号(2月26日発売)は「AI時代の英語学習」特集。自動翻訳(機械翻訳)はどこまで使えるのか? AI翻訳・通訳を使いこなすのに必要な英語力とは? ロッシェル・カップによる、AIも間違える「交渉英語」文例集も収録。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米、小口輸入品への関税免除措置「デミニミス」廃止を

ビジネス

サムスン電子、第2四半期は55%営業減益 テスラと

ビジネス

日経平均は小反発で寄り付く、円安が支え 個別物色も

ワールド

ブラジル中銀が利上げ停止、長期据え置き示唆 米関税
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプ関税15%の衝撃
特集:トランプ関税15%の衝撃
2025年8月 5日号(7/29発売)

例外的に低い日本への税率は同盟国への配慮か、ディールの罠か

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 2
    枕元に響く「不気味な咀嚼音...」飛び起きた女性が目にした「驚きの光景」にSNSでは爆笑と共感の嵐
  • 3
    いま玄関に「最悪の来訪者」が...ドアベルカメラから送られてきた「悪夢の光景」に女性戦慄 「這いずり回る姿に衝撃...」
  • 4
    【クイズ】1位は韓国...世界で2番目に「出生率が低い…
  • 5
    一帯に轟く爆発音...空を横切り、ロシア重要施設に突…
  • 6
    M8.8の巨大地震、カムチャツカ沖で発生...1952年以来…
  • 7
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 8
    日本人の児童買春ツアーに外務省が異例の警告
  • 9
    「自衛しなさすぎ...」iPhone利用者は「詐欺に引っか…
  • 10
    街中に濁流がなだれ込む...30人以上の死者を出した中…
  • 1
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 2
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの習慣で脳が目覚める「セロ活」生活のすすめ
  • 3
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜つくられる
  • 4
    いきなり目の前にヒグマが現れたら、何をすべき? 経…
  • 5
    航空機パイロットはなぜ乗員乗客を道連れに「無理心…
  • 6
    中国が強行する「人類史上最大」ダム建設...生態系や…
  • 7
    「様子がおかしい...」ホテルの窓から見える「不安す…
  • 8
    タイ・カンボジア国境で続く衝突、両国の「軍事力の…
  • 9
    【クイズ】1位は韓国...世界で2番目に「出生率が低い…
  • 10
    中国企業が米水源地そばの土地を取得...飲料水と国家…
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 3
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 4
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 5
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの…
  • 6
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは…
  • 7
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜…
  • 8
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップ…
  • 9
    ロシアの労働人口減少問題は、「お手上げ状態」と人…
  • 10
    いきなり目の前にヒグマが現れたら、何をすべき? 経…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中