最新記事

韓国経済

韓国航空業界に再編の荒波 アシアナは投資ファンドのターゲットに?

2019年8月19日(月)15時49分

大韓航空を傘下に持つ韓進グループの第2位株主で、物言う投資家として知られる韓国のファンド、KCGIが、アシアナ航空の経営権取得に関心を示している。写真はトゥールーズで3月撮影(2019年 ロイター/REGIS DUVIGNAU)

大韓航空を傘下に持つ韓進グループの第2位株主で、物言う投資家として知られる韓国のファンド、KCGIが、アシアナ航空の経営権取得に関心を示している。KCGIの姜成富(カン・ソンブ)最高経営責任者(CEO)が、ロイターに明らかにした。

アシアナ航空の筆頭株主である錦湖産業が売りに出した31.05%株式の取得に向け、国内外の複数の企業とコンソーシアム(企業連合)形成を巡る協議を行っているという。31.05%株式は16日終値に基づくと2億8200万ドル相当。

韓国の航空業界は、格安航空会社との競争や、米中貿易戦争による貨物需要への影響、日韓外交摩擦による観光業への打撃といった複数の課題に直面。大韓航空とアシアナ航空は第2・四半期に営業損益が前年同期の黒字から赤字に転落した。

姜CEOによると、アシアナ航空は9月3日に最初の買収提案を受け付け、10月には拘束力のある提案を受ける見通しという。

アシアナ航空の広報担当者はコメントを控えた。

同CEOはまた、韓国の航空業界は競争と多額の債務を軽減するため、再編が必要だと指摘。「韓国の航空業界全体が危機に陥っている」との見方を示した。

アシアナ航空の株式取得を巡ってはSKグループやAekyung Groupも買い手候補だと国内メディアが報じたが、両社は株式取得に関心があるかどうかについて公表していない。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2019トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます



20190827issue_cover200.jpg
※8月27日号(8月20日発売)は、「香港の出口」特集。終わりの見えないデモと警察の「暴力」――「中国軍介入」以外の結末はないのか。香港版天安門事件となる可能性から、武力鎮圧となったらその後に起こること、習近平直属・武装警察部隊の正体まで。また、デモ隊は暴徒なのか英雄なのかを、デモ現場のルポから描きます。

ニューズウィーク日本版 BTS再始動
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2026年3月31号(3月24日発売)は「BTS再始動」特集。7人の「完全体」で新章へ、世界が注目するカムバックの意味 ―光化門ライブ速報―

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

トヨタ、中国で56万台リコール 後部座席の不具合で

ビジネス

自然利子率の再推計値は-0.9%―+0.5% 24

ビジネス

ispace、開発遅れでエンジン変更 日米の月着陸

ビジネス

ECB、利上げ急ぐべきでない 基本シナリオ依然有効
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:BTS再始動
特集:BTS再始動
2026年3月31日号(3/24発売)

3年9カ月の空白を経て完全体でカムバック。世界が注目する「BTS2.0」の幕開け

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反対署名...「歓迎してない」の声広がる
  • 2
    作者が「投げ出した」? 『チェンソーマン』の最終回に世界中から批判殺到【ネタバレ注意】
  • 3
    中国最大の海運会社COSCOがペルシャ湾輸送を再開──緊張緩和の兆しか
  • 4
    「俺たちはただの人間だ」――BTSが新アルバム『ARIRAN…
  • 5
    まずサイバー軍が防空網をたたく
  • 6
    親の遺産はもう当てにできない? ベビーブーム世代…
  • 7
    意外と「プリンス枠」が空いていて...山崎育三郎が「…
  • 8
    デンマーク王妃「帰郷」に沸騰...豪州訪問で浮かび上…
  • 9
    「予想よりも酷い...」ドラマ版『ハリー・ポッター』…
  • 10
    実は「ミュージカルはポリティカル」?...社会の闇を…
  • 1
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公開...母としての素顔に反響
  • 2
    【銘柄】「三菱商事」の株価に高まる期待...ホルムズ海峡封鎖と資源価格高騰が業績を押し上げ
  • 3
    「マツダ・日産・スバル」が大ピンチ?...オーストラリアの「NVES規制」をトヨタが切り抜けられた理由
  • 4
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 5
    レストラン店内で配膳ロボットが「制御不能」に...店…
  • 6
    三笠宮彬子さまも出席...「銀河の夢か、現実逃避か」…
  • 7
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反…
  • 8
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する…
  • 9
    中国の公衆衛生レベルはアメリカ並み...「ほぼ国民皆…
  • 10
    イランは空爆により核・ミサイル製造能力を「喪失」…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 10
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中