最新記事

中国経済

人民元の存在感がロンドンでも拡大中

香港に次ぐ人民元取引の市場になるべく地歩固めに動くイギリス

2012年3月13日(火)15時09分
ルーク・ブラウン

国際通貨へ 人民元の通貨価値や資本移動の規制緩和が進む? Reuters

 成長著しいアジア市場との貿易や投資の強化を目指すイギリス政府が、ロンドンを人民元オフショア市場の拠点にすることで香港側と合意した。

 イギリスのオズボーン財務相は先週アジアを歴訪。最初の訪問地の香港で、「人民元取引において香港を補佐する新たなハブとしてのロンドン」を実現するべく、関係者と協議する予定だと語った。

 人民元を主要国際通貨の地位に押し上げるためにロンドンが大きな役割を果たすとの目標に向け、オズボーンは香港金融管理局の総裁と具体策で合意した。合意が実現したのは、中国が人民元の通貨価値や資本移動に関して緩やかながら規制緩和を進めているおかげかもしれないと、英メディアは指摘している。

 今回の一連の協議は、中国がロンドンを欧州市場への入り口となる重要な金融センターと捉えている証拠だ。両者は今後、香港・ロンドン間の決済システムの推進や人民元市場の流動性促進、人民元建ての金融商品の開発などを検討していくという。

 人民元が基軸通貨になる日もそう遠くないかもしれない。

[2012年2月 1日号掲載]

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

中国、25年元建て輸出は6.1%増 輸入0.5%増

ワールド

アングル:聖職者指導層に反旗翻すイラン商人、経済へ

ビジネス

日銀の判断、コメント控える=米FRB議長に対する主

ビジネス

米高級百貨店サックス、17.5億ドル調達へ 破産法
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
2026年1月20日号(1/14発売)

深夜の精密攻撃でマドゥロ大統領拘束に成功したトランプ米大統領の本当の狙いは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    母親が発見した「指先の謎の痣」が、1歳児の命を救った...実際の写真を公開、「親の直感を信じて」
  • 3
    飛行機内で「マナー最悪」の乗客を撮影...SNS投稿が話題に 「なぜこれが許されると思えるのか」
  • 4
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 5
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 6
    Netflix『ストレンジャー・シングス』最終シーズンへ…
  • 7
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 8
    「高額すぎる...」ポケモンとレゴのコラボ商品に広が…
  • 9
    「お父さんの部屋から異臭がする」...検視官が見た「…
  • 10
    「普通じゃない...」「凶器だ」飛行機の荷物棚から「…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    中国が投稿したアメリカをラップで風刺するAI動画を…
  • 5
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 6
    Netflix『ストレンジャー・シングス』最終シーズンへ…
  • 7
    次々に船に降り立つ兵士たち...米南方軍が「影の船団…
  • 8
    ベネズエラの二の舞を恐れイランの最高指導者ハメネ…
  • 9
    母親が発見した「指先の謎の痣」が、1歳児の命を救っ…
  • 10
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 3
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 4
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 5
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 6
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 7
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 8
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 9
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 10
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中