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タブレットPC時代の大いなる不安【前編】

2011年2月15日(火)18時35分
ファーハッド・マンジョー(オンライン雑誌「スレート」のテクノロジー担当コラムニスト)

用途に合わせ複数のPCを持つ時代

 同時に、IT業界と消費者にとって不安定な時代でもある。アップルやグーグル、マイクロソフト、HPといった企業が開発している次世代型PCは、どれも競合製品とは互換性がない。

 となると、どのメーカーの製品も使い勝手は大差なかった従来とは違って、新時代の端末選びは複雑になるだろう。今のところ未来の機種について分かっているのは、小さくて携帯できて、ネットに常時接続しているということだけ。入力システムはキーボードとマウスだけでなく、タッチスクリーンと音声も加わり、大きさや形態も多岐にわたるだろう。

 価格は現在のPCより安くなるだろうが、いくつも持つ人が増えそうだ。ポケットに入る小型製品、電車の中で使ったりするための中型製品、デスクに置く大型製品、壁にかけられる超大型製品といった具合だ。

 最も重要なのは簡単に使えること。誰でもプログラムをインストールしたり、音楽や映画をダウンロードできるようになる。PCにダメージを与えるマルウェアへの防御が堅く、アップデートやバックアップといったメンテナンス作業も自動化され、ファイルの整理に悩むこともなくなるだろう。
後編の記事に続く

Slate特約)

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