最新記事

中国

早くも闇市にiPad海賊版が登場

2010年5月28日(金)13時22分
ジェシカ・ラミレズ

 中国はもうアメリカなしでも欲しいものが欲しいときに手に入れられるということがまた証明された。先月アメリカで発売されたアップルのタブレット型端末iPadは、あまりの人気で生産が追い付かず、国外の発売が延期されたのに、中国では既に闇市場でiPadのコピー商品が出回っている。

 このニセiPad、ウェブ上で見る限り、どうも本物より少し大きくて重そうだ。だが闇市の店主によると、これはまだ第1世代で、将来的には軽量化される見込みらしい。価格は410ドルと、499~699ドルする本物と比べて若干安い(eベイに似た中国のサイト「Aliexpress」では別のニセiPadが200ドルで購入できる)。

 中国はコピー商品が大好き。映画のDVDからナイキのスニーカーまであらゆる商品をコピーして、その大半をアメリカに輸出する。09年度、米当局が押収したコピー商品や海賊版の79%が中国製だった。中国政府も対策を講じているが、数十億謖規模に膨れ上がったコピー商品業界の規制は簡単にはいかないようだ。

[2010年6月 2日号掲載]

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

韓国機事故、2つ目のエンジンにも羽毛と血液=関係筋

ビジネス

午前の日経平均は反落、米大統領就任前に持ち高調整 

ワールド

中国総人口が3年連続減少、24年末は14.08億人

ワールド

19─23日に訪米し大統領就任式出席、首脳会談有意
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプ新政権ガイド
特集:トランプ新政権ガイド
2025年1月21日号(1/15発売)

1月20日の就任式を目前に「爆弾」を連続投下。トランプ新政権の外交・内政と日本経済への影響は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    轟音に次ぐ轟音...ロシア国内の化学工場を夜間に襲うウクライナの猛攻シーン 「ATACMSを使用」と情報筋
  • 2
    ドラマ「海に眠るダイヤモンド」で再注目...軍艦島の超過密空間のリアル「島の社交場」として重宝された場所は?
  • 3
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 4
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者…
  • 5
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」のはどれ…
  • 6
    内幕を知ってゾッとする...中国で「60円朝食」が流行…
  • 7
    「ウクライナに残りたい...」捕虜となった北朝鮮兵が…
  • 8
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼い…
  • 9
    ロス山火事で崩壊の危機、どうなるアメリカの火災保険
  • 10
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    ロシア兵を「射殺」...相次ぐ北朝鮮兵の誤射 退却も阻まれ「弾除け」たちの不満が爆発か
  • 4
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 5
    睡眠時間60分の差で、脳の老化速度は2倍! カギは「…
  • 6
    メーガン妃のNetflix新番組「ウィズ・ラブ、メーガン…
  • 7
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 8
    トランプさん、グリーンランドは地図ほど大きくない…
  • 9
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 10
    古代エジプト人の愛した「媚薬」の正体
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 3
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊…
  • 5
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が…
  • 6
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 7
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 8
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中