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中国早くも闇市にiPad海賊版が登場
中国はもうアメリカなしでも欲しいものが欲しいときに手に入れられるということがまた証明された。先月アメリカで発売されたアップルのタブレット型端末iPadは、あまりの人気で生産が追い付かず、国外の発売が延期されたのに、中国では既に闇市場でiPadのコピー商品が出回っている。
このニセiPad、ウェブ上で見る限り、どうも本物より少し大きくて重そうだ。だが闇市の店主によると、これはまだ第1世代で、将来的には軽量化される見込みらしい。価格は410ドルと、499~699ドルする本物と比べて若干安い(eベイに似た中国のサイト「Aliexpress」では別のニセiPadが200ドルで購入できる)。
中国はコピー商品が大好き。映画のDVDからナイキのスニーカーまであらゆる商品をコピーして、その大半をアメリカに輸出する。09年度、米当局が押収したコピー商品や海賊版の79%が中国製だった。中国政府も対策を講じているが、数十億謖規模に膨れ上がったコピー商品業界の規制は簡単にはいかないようだ。
[2010年6月 2日号掲載]