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マイクロソフトの失われた10年

2009年12月4日(金)13時18分
ダニエル・ライオンズ(テクノロジー担当)

 ただマイクロソフトがOS開発に時間をかけている間に、フェースブックやトゥイッターといった新しいネットワーキング・サービスが人気を集め、YouTubeなど動画投稿サイトが普及。3年前とは大きく状況が変わった。

 バルマーの時代になってマイクロソフトの株価が55ドルから29ドルへとほぼ半減した背景にはこうした事情がある(アップルの株価は700%上昇、グーグルは04年の株式公開時から400%上昇)。

 マイクロソフトの広報担当者は4半期ごとに配当を行い、04年には総額320億ドルの特別配当を行ったと主張する。それでも、ライバル企業との差が広がってしまったのは確かなようだ。

 マイクロソフトが大胆に自己変革を遂げなければ、これからの10年も反転攻勢をかけるのは難しいだろう。

[2009年11月11日号掲載]

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