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アメリカ経済

不況の今こそ起業せよ!

2009年8月18日(火)17時16分
ナンシー・クック

 では、昨今の不況下で成功を収めそうなのは、どんなタイプの新興企業か。エコ技術関連企業が有望なのは間違いない。

 景気刺激パッケージの中から110億ドルが配電網の近代化に回され、140億ドルが再生可能エネルギー関連施設への税控除拡大に費やされるため、風力や太陽光関連の技術や製品を開発する多くの新規企業が追い風を受ける。

 景気が上向けば、そうした中小ビジネスが労働者、とりわけ自分のキャリアを自らの手でコントロールしたいと考える人々の雇用創出の源になりうる。

「大企業は人員を削減し、アウトソーシングを行う」と、ノースウェスタン大学のシャインは言う。「彼らにはその権利があるが、仕事を提供しているのは小規模ビジネスだ」

 実際、中小企業庁の最新データによれば、2005年の新規雇用のおよそ80%は中小企業が生み出したものだ。

 そうした状況は今後も変わらないだろう。「不況は会社を立ち上げる最高のタイミングだ」と、ダートマス大学エイモス・タック・ビジネススクールのグレッグ・フェアブラザーズ教授は言う。

 困難な時代に成功を手に入れるには、革新的な発想と、少ない資源で多くを勝ち取る方法を編み出す力が必要だと、フェアブラザーズは付け加える。

 それこそ、昨今の経済情勢から私たちが学ぶべき教訓だ。

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