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「退屈しのぎ」で略奪へ...SNSに感化された10代の若者が暴徒と化している理由
暴動は ivector-shutterstock
<イギリスではイースター休暇中に10代の若者が商店を略奪。逮捕者も複数出ている>
[ロンドン発]イースター(復活祭)の休暇中、SNS上のトレンドに端を発した10代の暴動がロンドンやバーミンガムで発生。ハイストリートのスーパーマーケットやドラッグストアを略奪し、警官襲撃や若者同士の乱闘を繰り返す騒ぎを起こしている。
ロンドンのクラパム・コモンでは100人超の10代が集結し、暴徒化した。複数の被害店が臨時閉鎖を余儀なくされ、買い物客が安全確保のため店内に一時閉じ込められた。放火や大麻使用も確認され、警察は少女6人を窃盗や暴行の疑いで逮捕、排除命令を出した。
バーミンガムでも学期最終日に同様の騒動が発生し、市街地で店舗が閉鎖に追い込まれた。ソリハルでは器物損壊や反社会的行動を受け、36時間の排除命令が発令された。これらの騒動はTikTokなどSNSで事前に日時と場所が指定され、拡散されたとみられる。
退屈しのぎや遊び感覚で集まった10代
休暇中の退屈しのぎや遊び感覚で集まった10代の若者は目出し帽や黒服を着用し、集団心理から商品の略奪や破壊活動に走る。ロンドン警視庁は昨年度、万引きなどの逮捕者が44%増えたとして、休暇中にSNSを介した模倣犯がさらに出現する可能性が強いとみて警戒している。
物価高騰と公共サービス削減で10代が安全に集まれるユースセンターや放課後の活動が激減。これがSNSで拡散される「過激な悪ふざけ」に繋がる。アルゴリズムが「より刺激的な映像」を優先して拡散するため略奪や警察への挑発がデジタル上の注目を集める手段と化す。
アルゴリズムが野次馬を拡大する。従来の暴動は政治的不満や経済的疎外が引き金となったが、現在はSNSのアルゴリズムが参加を煽る構造だ。TikTokでは同様の動画を視聴したユーザーに関連投稿が連続表示され「行けば面白そう」という野次馬根性をさらに増幅させる。
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