防衛装備「5類型」撤廃、自民が政府方針を了承 月内に指針改定へ
都内の防衛省前で4月6日撮影。REUTERS/Issei Kato
Tamiyuki Kihara
[東京 13日 ロイター] - 武器輸出の拡大を実現するため、政府が目指す防衛装備移転3原則の運用指針改定について、自民党は13日の党内会議で政府方針を了承した。輸出品目を「5類型」に限った現行の指針を改め、国家安全保障会議(NSC)の審査を経た「武器」は広く輸出が可能となる。閣議決定は必要なく、政府は4月下旬にも「NSC決定」として正式に改定する。
日本の防衛企業の市場を自衛隊以外にも広げ、国内の生産基盤強化を図る。米国一辺倒の装備体系から、東南アジアなどを含めた価値観を共有する国々との新たなサプライチェーン(供給網)構築を主導する思惑もある。
会合の冒頭、防衛省の吉田真次政務官(自民党)は、「装備移転は力による一方的な現状変更を抑止し、我が国にとって望ましい安全保障環境を創出するための重要な政策手段だ」とした上で、「同盟国・同志国の中で防衛装備・技術協力を拡大することは日本の装備品の高い技術力に対する世界からの期待の表れでもある」と述べた。
改定が実現すれば、輸出品目を救難・輸送・警戒・監視・掃海の「5類型」に限定した現行の規定は撤廃する。戦闘機、ミサイル、艦船など、殺傷・破壊目的を有する自衛隊法上の「武器」について、原則的に輸出が可能となる。
「歯止め」の措置としてNSCが事前に可否を審査するほか、輸出先は「防衛装備品・技術移転協定」を締結している国に限る。紛争当事国への輸出については原則不可とする一方、「我が国の安全保障上の必要性を考慮して、特段の事情がある場合は例外的に移転できる」と規定する。国会へは事後的に通知する方針だ。政府関係者によると、すでにフィリピンへの護衛艦輸出などを有力候補として検討している。
(鬼原民幸 編集:久保信博)





