豪・EUが貿易協定締結、世界的な貿易摩擦が交渉を後押し
写真はEU欧州委員会のフォンデアライエン委員長(左)。2023年7月、リトアニアのビリニュスで撮影。REUTERS/Ints Kalnins
Renju Jose
[シドニー 24日 ロイター] - オーストラリアと欧州連合(EU)は24日、長年にわたる交渉を経て貿易協定に署名した。
交渉は2018年に始まっていたが、米国の関税措置などを背景に世界的な貿易摩擦が高まる中で進展が加速していた。また、EUの対中依存を減らす方針も交渉を後押しした。
協定により、EUからオーストラリアへの輸出品に対する関税の99%以上が撤廃され、企業にとって年間10億ユーロ(11億6000万ドル)の関税負担が軽減される。また、EUによると、重要鉱物の輸入関税も引き下げられる。
EU欧州委員会のフォンデアライエン委員長はキャンベラでアルバニージー豪首相と会談した後、「安全保障や防衛、そして貿易におけるこうしたダイナミックな新しいパートナーシップを通じて、われわれはさらに緊密な関係へと歩みを進める」と述べた。
欧州委は、今後10年間でオーストラリアへの総輸出が最大33%増加すると見込んでいる。
サービス分野では、EUは通信および金融サービスへのアクセスが拡大するほか、農業分野ではワイン、スパークリングワイン、果物・野菜、チョコレートに対するオーストラリアの関税が初日からゼロになり、チーズについては3年かけてゼロになる。
牛肉については、EUが計3万0600トンの2つの関税割当枠を設け、その約55%が関税免除で輸入されることになる。
23年の前回の交渉は、主にEUの食肉輸入割当や農業部門の保護措置を巡る意見の相違により決裂した。
EU企業によるオーストラリアへの輸出額は財が25年に370億ユーロ、サービスが23年に280億ユーロだった。
公式データによると、EUは24年時点で、オーストラリアの貿易相手として第3位、輸出先で第6位となっている。





