韓国民間人、北朝鮮に向けドローン4回発射 統一相が調査結果発表
Heejin Kim
[ソウル 18日 ロイター] - 韓国の鄭東泳統一相は18日、李在明大統領が昨年就任して以降、民間人3人が4回にわたってドローン(無人機)を北朝鮮に飛来させたとする、警察と軍による調査結果を明らかにした。
鄭氏は、3人は2025年9月─26年1月にドローンを発射したと説明。ドローンは2回にわたり北朝鮮国内に落下した。残る2回は、北朝鮮の開城上空を飛行した後、非武装地帯を挟んで北朝鮮と接する韓国の坡州に戻ってきたという。
鄭氏によると、航空保安法違反などの疑いで民間人3人を捜査中。韓国軍情報機関と国家情報院の職員数名も、3人への関与を巡って調査対象となっている。
鄭氏は「北朝鮮に対して公式に遺憾の意を表明する」とし、ドローン問題を非常に深刻に受け止めていると述べた。
北朝鮮は、韓国からのドローンが領空に侵入したと激しく反発している。北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記の妹、金与正党副部長は13日、韓国当局は「挑発的な主権侵害の再発」を防ぐ措置を取るべきだと主張した。
鄭氏はまた、尹錫悦大統領(当時)の指示で韓国が北朝鮮に18機のドローンを飛来させたことについても遺憾の意を表明。「労働党本部上空を含む北朝鮮のセンシティブな地域に11回にわたり18機のドローンを送り込み、韓国への攻撃を誘発しようとする極めて危険な行為だった」と述べた。
鄭氏は、ドローンを北朝鮮に飛来させた場合の罰則を厳格化する計画だと説明した。最長1年の懲役もしくは1000万ウォン(約6928ドル)の罰金が含まれるという。
鄭氏は、旧正月休暇中に複数の閣僚が会合を開き、境界線付近の一部軍事活動の停止が盛り込まれた北朝鮮との軍事協定「9.19合意」の復活について協議したと明らかにした。
協定は18年に締結されたが、北朝鮮がごみを詰めた風船数百個を韓国側に飛ばしたことに反発した当時の尹大統領が24年に合意の効力停止を宣言した。
韓国国防省は鄭氏のブリーフィング後に発表した声明で、米国との協議を通じ、飛行禁止区域の設定を含む同合意の部分的な復活を検討中だと述べた。





