ニュース速報
ワールド

エルパソ空港一時閉鎖、麻薬組織のドローン対応巡る米・メキシコの溝深まる

2026年02月13日(金)08時50分

写真は2月11日、米エルパソ国際空港で撮影。REUTERS/Jose Luis Gonzalez

Laura ‌Gottesdiener

[モンテレー(メキ‌シコ) 12日 ロイター] - 米南部テキ​サス州のエルパソ国際空港が突如閉鎖されて大混乱を引き⁠起こした。この事​態について当初米国側はメキシコの麻薬組織のドローンが米国領空に侵入したためと説明したため、両国間の溝が深まっている。

米連邦航空局(FAA)を管轄す⁠るダフィー運輸長官は、メキシコ麻薬カルテルのドローン出現により、エルパソ空⁠港を​10日間閉鎖すると発表した後、閉鎖をわずか7時間に短縮した。

しかしその後複数の米政府当局者や航空会社幹部らは、FAAによる空港閉鎖は、付近で米軍が試験をしていたレーザー式の対ドローン兵器が航空安全上の⁠懸念をもたらすとの理由からだった‌と明かし、ダフィー氏の主張との矛盾が生じてい⁠る。

⁠これに対してメキシコのシェインバウム大統領は12日、国境でドローンが飛行していたという情報はないと語り、米当局に適切な説明を求めた。

今回の騒動が起きた背‌景には、米国の治安当局者の間で、メキシ​コの‌麻薬組織によるド⁠ローン使用に対する​懸念の高まりと、そうした問題への対応を巡る両国の温度差がありそうだ。麻薬組織は市販モデルを粗雑に改造したドローンを使って、薬物のパッケージを投下したり、密輸ルー‌トに何か異常がないかを監視したりしている。

ただ専門家によると、これまでメキ​シコの麻薬組織が米国領土⁠ないし米国の法執行機関をドローンで攻撃した事例はない。

それでもトランプ大統領は、ドローンが国境の​安全を脅かす脅威とみなし、必要なら一方的な軍事力行使も辞さない構えを見せており、メキシコ側はそのような行動は主権侵害に当たると反発している。

ロイター
Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米司法省反トラスト局トップが辞任、トランプ氏任命か

ビジネス

EXCLUSIVE-米CME、台湾と香港でアルミ倉

ワールド

トランプ政権、温室効果ガス規制の法的根拠撤回 車の

ワールド

仏27年大統領選、ルタイヨー元内相が出馬表明
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:習近平独裁の未来
特集:習近平独裁の未来
2026年2月17日号(2/10発売)

軍ナンバー2の粛清は強権体制の揺らぎか、「スマート独裁」の強化の始まりか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    50歳には「まったく見えない」...信じられないレベルの「若見え」な女性の写真にSNS震撼
  • 3
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の定説に挑む、3人の日本人科学者と外科医
  • 4
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 5
    あなたの隣に「軍事用ヒト型ロボット」が来る日
  • 6
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 7
    【独自取材】「氷上のシルクロード」を目指す中国、…
  • 8
    「ショックすぎる...」眉毛サロンで「衝撃的な大失敗…
  • 9
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 10
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 5
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予…
  • 6
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...…
  • 7
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 8
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の…
  • 9
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日…
  • 10
    【銘柄】「ソニーグループ」の株価が上がらない...業…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 7
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 8
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 9
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 10
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中