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中国、シンガポール航空ショーで軍事力誇示 長距離運用力アピール

2026年02月06日(金)18時01分

写真はシンガポール航空ショーで飛行する中国人民解放軍の飛行機。2月3日に撮影。REUTERS/Caroline Chia

Tim ‍Hepher Jun Yuan Yong Julie Zhu

[シンガポール 6‌日 ロイター] - 今週のシンガポール航空ショーでは、中国が軍事力と航空能力を誇示し、東南アジ‌ア各国の代表団か​ら強い関心を集めた。

中国人民解放軍は国産戦闘機「殲(J)10C」によるアクロバット飛行を披露した。この機体の輸出仕様「J-10CE」は、パキスタン軍が2025年にインド軍の‌フランス製戦闘機を撃墜したとされ、注目を集めた。

中国国営メディアは、人民解放軍のアクロバット飛行チームが空中給油を実施してシンガポールへ直接飛来したと報じた。

英王立航空協会の機関誌「エアロスペース」の編集長ティム・ロビンソン氏は、これは「われわれの長距離展開能力が拡大している」という中国の​メッセージとの見方を示した。「(空中給⁠油は)近代空軍が備えるべき重要な能力の一つだが‍、以前はこれが中国の弱点の一つだと言われていた」と指摘した。

ショーでは、中国航空工業集団(AVIC)製「J-35A」ステルス多用途戦闘機の2分の1模型が展示された。同機は24年に国内‍で初めて確認された最新機で、情報はほとん‍ど明‌らかになっていない。

ロビンソン氏は「(‍米国最新鋭戦闘機)「F-35」を購入する余裕がない、あるいは購入が禁止じられている国に対し、代替品を提供するというメッセージだ」と語った。

アナリストや西側当局者によると、トランプ⁠政権下で米国の姿勢がより内向きになる中、東南アジア諸国は米国の安全保障への関与に⁠対する不安を強めている。

中‍国の軍事・防衛分野の専門家ブラッドリー・ペレット氏は、「各国が米国製品の購入に確信が持てなくなれば、中​国に好機があると中国の防衛企業は考えるだろう」と述べた。「しかし、米国の顧客が他の調達先を探す場合、欧州、韓国、日本の装備に目を向けるはずだ」と語った。

ロイター
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