米感謝祭休暇の航空需要が縮小、政府閉鎖が影響

バージニア州アーリントンにあるロナルド・レーガン・ワシントン・ナショナル空港のターミナル。2025年11月25日撮影。REUTERS/Kevin Lamarque

Doyinsola Oladipo

［ニューアーク　２５日　ロイター］ - 今年の感謝祭の休暇シーズンには記録的な人数の米国人が飛行機で移動すると見込まれていたが、４３日間に及んだ米政府機関の一部閉鎖の影響で、航空需要が冷え込んでいる。政府閉鎖中に欠航や遅延が増えたことを受けて、多くの旅行者が計画を練り直したためだ。

エリザベス・ケリーさん（４５）は政府閉鎖中、感謝祭の休暇に飛行機でメーン州の実家に帰省する計画を断念。遅延や欠航を恐れたためで、その決定は変わっていない。「精神的な負担や心配、足止めされたらどこで立ち往生するのかを考えると、割に合わない」と語る。

全米自動車協会（ＡＡＡ）によると、感謝祭休暇中の国内線利用者は２０２４年から２％増の約６００万人となる見込みだった。しかし、政府閉鎖が１カ月続いた頃から予約の伸びが鈍化。連邦航空局（ＦＡＡ）が主要４０空港での減便を命じた閉鎖期間の最終週に、最も大きな落ち込みとなったという。 英航空データ分析会社シリウムのデータによると、２４日時点で、５日間の感謝祭休暇中のフライト予約数は前年同期比４．４８％減となった。１０月３１日時点では１．５６％増だったが、その後は着実に減少している。