米地裁、政権による都市や郡への数億ドルの補助金停止を一時差し止め
米カリフォルニア州サンノゼの連邦地方裁判所は21日、トランプ政権が同州およびワシントン州、アリゾナ州の20以上の都市や郡に対する3億5000万ドル超の国土安全保障省(DHS)補助金に一方的に新たな条件を課すことを一時的に差し止める命令を下した。写真はカリフォルニア州ロサンゼルスで10月撮影(2025年 ロイター/Mike Blake)
Dietrich Knauth
[21日 ロイター] - 米カリフォルニア州サンノゼの連邦地方裁判所は21日、トランプ政権が同州およびワシントン州、アリゾナ州の20以上の都市や郡に対する3億5000万ドル超の国土安全保障省(DHS)補助金に一方的に新たな条件を課すことを一時的に差し止める命令を下した。
イリノイ州シカゴの連邦地裁も同日、ニューヨークやボストンなど数都市に対するDHSの補助金1億ドル超を巡り、新たな条件を課すことを阻止する一時差し止め命令を出した。
両地裁の判事は、地方政府がDEI(多様性・公平性・包摂性)プログラムを終了し、他の大統領令に従わない限り、DHSからの資金提供を停止することを求める大統領令を発令した際にトランプ政権が法律に違反した可能性が高いとした。
サンノゼのウィリアム・オリック地裁判事はさらに、地方政府が連邦移民法の執行を支援し、不法移民への給付を停止することを義務付ける条件も禁止した。
この訴訟で市や郡の代理人を務めるパブリック・ライツ・プロジェクトのジル・ハビッグ最高経営責任者(CEO)は声明で、今回の判決は防災対策と災害からの復旧を必要とする地域社会を保護するものだと述べた。





