英、生産性予測引き下げへ 予算案控え財政圧迫＝ＦＴ

　１０月２７日、英紙フィナンシャル・タイムズ（ＦＴ）は、英予算責任局（ＯＢＲ）が生産性の伸び率予測を予想以上の０．３％ポイント下方修正する見通しだと報じた。写真はロンドンの金融街の高層ビル群。９月３０日、ロンドンで撮影（２０２５年　ロイター/Corey Rudy）

［ロンドン　２７日　ロイター］ - 英紙フィナンシャル・タイムズ（ＦＴ）は２７日、英予算責任局（ＯＢＲ）が生産性の伸び率予測を予想以上の０．３％ポイント下方修正する見通しだと報じた。来月の予算案発表を前に政府への圧力が強まりそうだ。

ＦＴによると、アナリストらはＯＢＲの下方修正によって２００億ポンド（２６８億４０００万ドル）以上の財政不足が生じる可能性があるとみている。

ＯＢＲは労働時間当たりの生産量で測るトレンド生産性の見通しを、財政推計の基盤となる経済予測の中核と位置付けている。ＯＢＲの見通しはリーブス財務相が来月２６日に予算案を発表する際に公表される。

財務省報道官はコメントを控えた。ＯＢＲはコメント要請に応じていない。

リーブス氏は政府の財政目標を達成し、債券市場の信頼失墜を避けるため、予算案で数百億ポンドの増税を打ち出すと予想されている。