米景気減速リスクは誇張、資金流入続く 金融大手幹部が強気見解
米金融大手のトップは28日、米国の景気減速リスクは誇張されており、今後も投資資金の大半が米国に流入し続けるとの見方を示した。リヤドで開かれたフューチャー・インベストメント・イニシアチブ、28日撮影の提供写真(2025年 ロイター)
Tom Sims Elizabeth Howcroft
[28日 ロイター] - 米金融大手のトップは28日、米国の景気減速リスクは誇張されており、今後も投資資金の大半が米国に流入し続けるとの見方を示した。
人工知能(AI)分野への大規模な投資を背景に米株式市場は史上最高値を更新している。そのため一部の経営者や中央銀行関係者は、バブルと市場調整リスクの高まりを警告している。
しかし、リヤドで開かれたフューチャー・インベストメント・イニシアチブ(FII)では、登壇者らは米国が欧州やアジアの一部と比べて有利だと述べた。
ブラックロックのラリー・フィンク最高経営責任者(CEO)は、とりわけここ2カ月で資金が米国に回帰しており、これまでに見られたドル建て資産からの流出とは逆の動きになっていると指摘した。
「ほとんどのグローバル投資家は米国を大きくオーバーウエートにしている」と述べ、今後1年半はこの傾向が続くとの見方を示した。
ゴールドマン・サックスのデービッド・ソロモンCEOは「資本配分の大部分」はドル建て資産になるだろうと述べ、今後6─12カ月で米経済が減速する明確なきっかけは見当たらないとした。
ブラックストーンのスティーブン・シュワルツマンCEOは、今週の米中首脳会談で貿易合意に向けて大きく前進すると確信していると述べた。
パーシング・スクエア・キャピタル・マネジメントの創業者ビル・アックマン氏は、米政府保有資産の大きさと質を強調し、債務水準を過度に懸念する必要はないとの考えを示した。





